【2025年】サッカーJ1リーグ チーム総年俸ランキング

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サッカーボール 日本

各クラブの投資戦略や資本力が色濃く反映された、Jリーグの年俸ランキング

浦和レッズ、ガンバ大阪、名古屋グランパス、ヴィッセル神戸といったJリーグの上位常連チームは、その集客力とともに資金も豊富。

一方で、J1とJ2を行き来しているチームはなかなか資金も集まりにくいのか、年俸ランキングでは比較的下位となっています。


本記事では、2025年のJリーグ全20チームの年俸ランキングを紹介。

各クラブがどれだけのお金を使って選手を集めているのか、見ていきましょう。

1位:ヴィッセル神戸(総年俸16億2740万円)

楽天グループの潤沢な資金を背景に、圧倒的な戦力を誇るヴィッセル神戸

16億2740万円という総年俸は、2位の浦和レッズに約5000万円の差をつけ、JリーグでNo.1。

高年俸で獲得したイニエスタが移籍でいなくなっても、なお1位の座を守っています。


2023年にクラブ初のリーグ優勝を果たし、2024年も連覇を達成。

FW大迫勇也(推定年俸3億3,000円)を筆頭に、武藤嘉紀、宮代大聖といった日本代表クラスの選手たちを擁する布陣は、まさに「オールスター軍団」。

登録選手数29名で平均年俸5611万円という数字は、一人ひとりの選手に高額な報酬を支払う「少数精鋭主義」を物語っています。


平均年齢28.26歳という構成も絶妙。ベテランの経験値と若手の勢いが融合し、結果としてリーグ連覇を果たしました。

2位:浦和レッズ(総年俸15億7170万円)

熱狂的なサポーターでも知られる浦和レッズが、15億7170万円で2位にランクイン。

発足時からつづく日本サッカー界の名門として、Jリーグでも特に話題になりやすいチームのひとつ。

観客数は全チーム中でダントツの1位、日本で最も人気のあるサッカーチームと言えるでしょう。


国内外から実力者を集めており、ACLでの戦いも視野に入れた強化を進めている浦和レッズ。

埼玉スタジアムを真っ赤に染める熱烈なサポーターの期待に応えるべく、国内外の選手市場に常に目を光らせています。

3位:名古屋グランパス(総年俸12億1230万円)

総年俸12億1230万円で3位に位置する名古屋グランパス

愛知県のチームということで、トヨタやデンソーなど世界的企業・トヨタグループのバックアップを受けつつチーム運営を進めています。


特筆すべきは外国人選手への投資です。デンマーク代表FWキャスパー・ユンカー(推定年俸2億4500万円)をはじめ、即戦力となる海外タレントを積極的に獲得。

堅守速攻というクラブの伝統的なスタイルを貫きつつ、得点力のある選手に資金を集中させる傾向があります。

4位:ガンバ大阪(総年俸12億860万円)

12億860万円で名古屋と僅差の4位となったガンバ大阪

大阪で創業したパナソニックグループの支援を受ける大阪の名門で、Jリーグ発足当初から数々の名勝負を繰り広げてきたチームのひとつ。


数多くのタイトルを獲得してきた伝統あるクラブながら2014年以来優勝からは遠ざかっており、2023年には降格圏争いまで経験したガンバ大阪。

積極的な投資で、ふたたび優勝争いに加わっていきたいところです。

5位:横浜F・マリノス(総年俸12億340万円)

12億340万円でトップ5入りを果たした横浜F・マリノス

日産自動車をスポンサーに持つ横浜の名門で、横浜マリノスと横浜フリューゲルスが合併し「横浜F・マリノス」となった過去を持ちます。


ポステコグルー元監督(現トッテナム監督)が確立した攻撃的スタイルを継承し、観客動員数でもリーグ上位を誇るマリノス。

2019・2022年に優勝、2021・2023年は2位になるなど黄金時代と言っていい成績を残していましたが、2024年は9位、2025年は現時点で17位と一気に低迷。

最大のスポンサーである日産も経営不振で身売りを検討しており、チームの未来に暗雲がたちこめているのが現状です。

6位:FC東京(総年俸11億6440万円)

東京ガスグループの支援を受けるFC東京は、11億6440万円という投資で6位に。

登録選手数34名と今回のランキングでは最大規模のスカッドを誇ります。


アカデミーからの育成に定評があるFC東京は、長友佑都、武藤嘉紀、室屋成といった日本代表クラスの選手を数多く輩出してきました。

将来的なリターンを見据え、若い選手層への投資を惜しまない傾向あり。

平均年俸3424万円という数字は決して高くありませんが、34名という豊富な選手数で厚みのあるチームを形成しています。

7位:鹿島アントラーズ(総年俸11億4570万円)

Jリーグ史上最多のタイトル数を誇る王者・鹿島アントラーズ

その成績とネームバリューのわりに、年俸11億4570万円で第7位という位置は意外かもしれません。


メルカリやサントリー、LIXIL(リクシル)など数多くの大企業をスポンサーとして抱え、即戦力となるベテランと将来性豊かな若手をバランスよく獲得しています。

国内タイトルはもちろん、ACL(アジアチャンピオンズリーグ)でも実績を残してきた経験値は、他クラブにはない強みです。


チーム初期にはジーコやアルシンドなどの海外有名選手がいたものの、最近では派手な有名選手を獲得することはまれで、堅実に結果を出すことを重視している印象。

茨城の地方都市チームながら、Jリーグでも屈指の強豪として安定した成績を残しています。

8位:FC町田ゼルビア(総年俸11億3850万円)

サイバーエージェントグループの資金力を背景に、驚異的なスピードで成長を遂げるFC町田ゼルビア

11億3850万円という投資は、J1昇格組としては異例の金額です。


2024シーズンにJ1初挑戦ながら3位と、昇格組としては類を見ない好成績。

データ分析を駆使した科学的なアプローチでも注目を集めており、古豪が上位のほとんどを占めるJリーグで輝きを放っています。


国内外のタレントを積極的に獲得する戦略が奏功し、優勝争いも可能な位置を保っている町田ゼルビア。

勢いのあるIT企業をスポンサーに持つこのチームが、Jリーグの勢力図を塗り替えつつあります。

9位:川崎フロンターレ(総年俸11億2860万円)

2010年代後半から2020年代前半にかけてJリーグを支配した川崎フロンターレが、11億2860万円で9位。

かつての絶対王者も、フランチャイズプレイヤー・中村憲剛の引退などもありここ数年は世代交代という過渡期を迎えています。


富士通グループやSMBC日興証券をスポンサーに持ち、新たなスター選手の発掘を進めているフロンターレ。

川崎は攻撃的で魅力的なサッカーというDNAを継承しつつ、再び黄金時代を築くための投資を続けています。

10位:セレッソ大阪(総年俸10億1190万円)

大阪のもう一つのプロサッカーチーム、セレッソ大阪が10億1190万円で10位に。

ヤンマーグループを母体とするクラブで、近年では降格することなくJ1リーグに定着しています。


香川真司、柿谷曜一朗といったスター選手を輩出してきた育成力に定評があるセレッソ。

アカデミー出身選手と即戦力選手をバランスよく組み合わせており、J1優勝はないものの上位に食い込むことも。017年にはJリーグ杯、天皇杯のダブル優勝を達成しました。


ガンバ大阪とのゲームは『大阪ダービー』と呼ばれ、Jリーグでも特に盛り上がる試合のひとつです。

11位:京都サンガF.C.(総年俸9億7790万円)

京都サンガF.C.が9億7790万円で11位。

京セラグループの支援を受けているクラブで、2022年の昇格組ながら10億円に迫る投資で上位進出を狙っています。


京都サンガの特徴は、外国人選手の効果的な活用。

ブラジルやヨーロッパから即戦力となる選手を招聘し、日本人選手とのケミストリーを重視したチーム作りを展開しています。


2022〜2024年は下位で残留争いを経験したものの、2025年は現時点で3位と大躍進。

古都の伝統と現代的な戦略が融合したクラブ運営が、今後のさらなる飛躍を予感させます。

12位:サンフレッチェ広島(総年俸9億4720万円)

中国地方の雄でありJ1発足当初からの強豪、サンフレッチェ広島は9億4720万円で12位。

マツダグループの支援を受けながら、堅実な経営と効率的な投資で知られるクラブです。


常にJ1中位以上をキープする安定感のあるチームで、2022年・2023年は3位、2024年は2位と優勝にはあと一歩届かないながらも好成績。2025年シーズンも優勝を狙える位置にいます。

2015年以来となる5度目の優勝に手が届くのか、注目したいところ。

13位:柏レイソル(総年俸8億3920万円)

日立グループを母体とする柏レイソルが8億3920万円で13位。

千葉県柏市を拠点とするクラブは、かつての栄光を取り戻すべく、段階的な投資を進めています。


2011年にリーグ優勝経験を持つ柏。2019年にはJ2落ちも経験したものの、優勝してすぐにJ1復帰。ただ、J1では残留争い圏内にいることも多いかった柏。

ブラジル人DFジエゴ(推定年俸9400万円)など効果的な外国人選手の獲得などで守備陣を強化。

2024年には17位に終わったものの、2025年は一転して好調をキープ。現時点で勝ち点1差の2位につけており、14年ぶりの優勝も見えてきています。

14位:アビスパ福岡(総年俸8億1060万円)

九州を代表するサッカークラブの一つ、アビスパ福岡が8億1060万円で第14位。

福岡では野球のソフトバンクホークスが圧倒的な人気を誇りますが、アビスパも地域密着型の経営で着実にファンを増やしています。


平均年齢28.1歳とベテランが多めの構成ながら、若手選手の育成にも注力。

J2と行ったり来たりの状況から脱し、2021年からはJ1の中位ほどに位置しています。

九州サッカー界を牽引する存在として、さらに上位を狙いたいところ。

15位:清水エスパルス(総年俸6億9730万円)

第15位は3年ぶりのJ1復帰を果たした清水エスパルスで、総年俸6億9730万円で。

登録選手数32名、平均年俸2179万円、平均年齢26.67歳という構成は、若手中心の再建途上にあることを示しています。


静岡という日本サッカーの聖地を拠点とし、Jリーグオリジナル10の一角として長い歴史を誇る清水。

ですがJ1発足当初からの古豪チームも、徐々に上位から遠ざかりJ2落ちを経験。

財政的にも厳しい状況が続いていましたが回復しつつあり、まずはJ1残留を確実にしつつ戦力アップを目指します。


若い選手たちの成長と、静岡の伝統的なサッカー文化が融合すれば、かつての強豪としての地位を取り戻す日も遠くないかもしれません。

16位:横浜FC(総年俸6億7150万円)

2年ぶりのJ1復帰を果たした横浜FCが、6億7150万円で16位。

三浦知良(カズ)が長年プレーしたことで知られるクラブ。


ベテラン選手を活用した経験値重視のチーム作りが特徴で、若手選手の起用とのバランスを取りながら戦っている最中。

すでにF・マリノスがいる横浜に2つ目のJ1クラブとして、独自のポジションを確立しようと奮闘しています。


6億円台という投資額は決して潤沢とは言えませんが、効率的な選手獲得と戦術的な工夫で、まずはJ1残留という目標達成を目指します。

17位:湘南ベルマーレ(総年俸6億7130万円)

神奈川県の平塚市を中心とする地域をホームタウンとする、湘南ベルマーレが6億7130万円で17位。

かつてのチーム名は「ベルマーレ平塚」で、中田英寿が所属したクラブとしても知られています。


攻撃的なサッカーで観客を魅了しながら、若手選手の発掘と育成に注力。

平塚という小さな地方都市ながら、独特のクラブカルチャーを築き上げてきました。

潤沢とは言えない資金をやりくりしながら、2018年以来なんとかJ1残留争いを制して踏みとどまっています。

18位:アルビレックス新潟(総年俸6億2190万円)

アルビレックス新潟が総年俸6億2190万円で18位。

新潟県という日本海側最大の都市圏を拠点とするクラブは、限られた予算の中で創意工夫を凝らした戦いを展開。


新潟の特徴は、地域に深く根ざしたクラブ運営。

ビッグスワンスタジアムを本拠地とし、熱心なサポーターの支持を背景に周辺で唯一のJ1クラブとしてのプライドを持って戦っています。


2022年にJ2優勝を果たしJ1に昇格したものの、J1では苦戦が続いている新潟。

2025年シーズンは現時点で最下位となっており、J1残留が危ぶまれています。

19位:ファジアーノ岡山(総年俸6億1260万円)

クラブ史上初のJ1挑戦となるファジアーノ岡山が、総年俸6億1260万円で19位。

J2リーグ5位からプレーオフを勝ち上がり念願の昇格を果たしたクラブは、6億円台前半という限られた予算でJ1サバイバルに挑みます。


登録選手数32名、平均年俸1914万円という数字は、J1昇格組としては標準的な規模ながらJ1クラブとしてはかなりの低予算。

戦力的に上位は厳しいものの、まずはJ1定着を目標として厳しい戦いに挑みます。

新スタジアム建設に向けた署名活動も進んでおり、クラブの未来への投資も着実に進んでいます。

20位:東京ヴェルディ(総年俸5億7060万円)

J1リーグの中でもっとも低予算な第20位が、かつてのJリーグを代表する名門・東京ヴェルディ(旧:ヴェルディ川崎)。総年俸は5億7060万円。

三浦知良、ラモス瑠偉、北澤豪、武田修宏などを擁した1990年代の黄金期を知るファンにとっては、この最下位という順位は複雑な思いを抱かせるものでしょう。


登録選手数30名、平均年俸1902万円、平均年齢25.2歳という数字からは、若手中心の再建途上にあることが分かります。

2009年に降格して以来長らくJ2リーグにいましたが、2024年に15年ぶりのJ1復帰。いきなり6位という好成績を残しました。


J1リーグでもっとも安い予算ながらも、まずはJ1定着を目指すヴェルディ。

かつてJリーグでもっとも輝きを放っていたクラブとして、ふたたびの黄金期を目指す戦いは始まったばかりです。

【2025年版】J1リーグチーム別年俸ランキング一覧

順位 チーム名 総年俸
1位 ヴィッセル神戸 16億2740万円
2位 浦和レッズ 15億7170万円
3位 名古屋グランパス 12億1230万円
4位 ガンバ大阪 12億860万円
5位 横浜F・マリノス 12億340万円
6位 FC東京 11億6440万円
7位 鹿島アントラーズ 11億4570万円
8位 FC町田ゼルビア 11億3850万円
9位 川崎フロンターレ 11億2860万円
10位 セレッソ大阪 10億1190万円
11位 京都サンガF.C. 9億7790万円
12位 サンフレッチェ広島 9億4720万円
13位 柏レイソル 8億3920万円
14位 アビスパ福岡 8億1060万円
15位 清水エスパルス 6億9730万円
16位 横浜FC 6億7150万円
17位 湘南ベルマーレ 6億7130万円
18位 アルビレックス新潟 6億2190万円
19位 ファジアーノ岡山 6億1260万円
20位 東京ヴェルディ 5億7060万円

※黄色背景はJ1昇格組(清水エスパルス、横浜FC、ファジアーノ岡山)

まとめ:年俸ランキングから見えるJリーグの構図

2025年のJリーグチーム別年俸ランキングからは、明確な階層構造が見えてきます。

ヴィッセル神戸と浦和レッズという2強が15億円超の投資をしている一方で、最下位の東京ヴェルディはその3分の1ほどの予算で戦っているのが現状。


年俸1位のヴィッセルが連覇を果たした一方で、浦和レッズは年俸のわりに上位に入れておらず、必ずしも年俸と成績が比例するわけではないことを示しています。

予算の少ないクラブでも上位に食い込むこともあり、どれだけコスパの良い成績を残せるかはクラブ運営や監督・コーチに腕の見せどころ。


2025年シーズンは各クラブが年俸に見合った、あるいはそれ以上の成績を残せるのか?

年俸と成績を見比べながらゲームを観戦するのも、ひとつの楽しみ方かもしれません。

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