この記事では、犯罪率の高さや政治的不安定、紛争が続く状況などを基に、世界でもっとも治安の悪い国ランキングTOP10を紹介。
治安が悪い国では住民の日常生活が脅かされるだけでなく、旅行者にも大きなリスクが伴います。
治安の悪化にはさまざまな原因があります。経済的な貧困や政府の腐敗、武装組織の存在など。
特に、内戦が長引いている国やテロの脅威が高い地域では、政府が治安を維持することが難しく、多くの人々が暴力や不安定な状況に苦しんでいます。
また、犯罪組織による影響力も無視できません。
この記事では、それぞれの国の治安状況や背景にある要因について詳しく解説。
危険な地域の実態を知ることで、国際社会の課題や現地の人々が直面する問題を理解し、治安改善に向けた取り組みの必要性が浮き彫りになることでしょう。
第10位 イラク
2003年のアメリカ主導のイラク戦争以降、治安が非常に不安定な状態が続いているイラク。
特にISISの台頭によって、広範囲にわたるテロ攻撃や武力衝突が発生。
最近では、ISISの勢力は縮小したものの、依然としてテロの脅威が残っています。
また、宗派間の対立や政治的な混乱も、国内の治安を悪化させる要因となっています。
政府の統治力が十分でないため、武装勢力が各地で活動し、一般市民が犠牲になる事件が後を絶ちません。
イラクの治安回復には、政治的な安定と宗派間の和解が必要。
しかし、長年の対立を解消するには多くの課題があり、解決には時間を要するでしょう。
第9位 スーダン
スーダンは、内戦や政情不安が続き、治安が非常に悪化している国の一つ。
2019年の政権交代以降は軍部と市民勢力の対立が激化し、国内で暴力事件が頻発しています。
治安部隊による市民への弾圧も大きな問題。
一部地域では武装グループによる衝突が続き、村が襲撃されるなど深刻な被害が出ています。
また、政府の統治が十分に行き届かないため、経済的な混乱が治安悪化をさらに助長しています。貧困と失業も大きな要因のひとつ。
国際社会からの支援が行われているものの、長引く紛争と不安定な政治状況により、治安回復には依然として多くの課題が残されています。
第8位 ソマリア
ソマリアは、1990年代から内戦が続き、世界でも最も治安の悪い国の一つ。
政府の統治能力が低いため、各地で武装勢力が活動し、無法地帯となっている地域も多く存在します。
特に住民の日常生活を脅かしているのが、テロ組織アル・シャバブ。
貧困と失業率が高く法的な秩序が整備されていないため、人々は自らの身を守るのがたいへん難しい。
国際的な支援が続けられているものの、ソマリアの治安改善にはまだ時間がかかりそう。
持続的な和平プロセスと強力な政府の再建が求められているのが現状です。
第7位 ウクライナ
ウクライナは、2014年のロシアによるクリミア併合以来、治安が悪化。
特に現在進行中のロシアとの戦争は、国全体を混乱に陥れており、特に東部地域では武力衝突が絶えません。
戦闘が続く地域では、一般市民が犠牲になっており、難民も多数発生しています。
軍事行動に加え、犯罪率も上昇しています。
特に、戦争の影響を受けた地域では、略奪や暴力が頻発。
戦時下では、法と秩序を維持することが非常に難しくなっているのが現状です。
戦争の終結と国際的な支援によってのみ、ウクライナの治安は改善されるでしょう。
しかし、戦争集結の妥協点を探るには多くの困難が伴うと懸念されています。
第6位 ロシア
ロシアでは、政治的な不安定と犯罪が治安悪化の主な要因。
特に、最近のウクライナ侵攻や内外の緊張が国内情勢を不安定にしています。
政権への反対派やジャーナリストに対する弾圧も強まっており、自由な意見表明が難しい状況です。
地方では特に治安が悪く、暴力や汚職が横行。
特に経済的に困難な地域では、犯罪組織が台頭し、人々の生活に大きな影響を及ぼしています。
警察の腐敗や不正が治安維持の妨げになっているのも問題です。
ロシア政府は治安対策を進めているものの、国全体での改善は依然として難しい状況。
都市部と地方の格差が大きく、広大な国土での治安維持は長期的な課題です。
第5位 コンゴ民主共和国
コンゴ民主共和国は、豊富な鉱物資源を持ちながらも、内戦や武装勢力の影響で長年にわたり治安が不安定な国。
政府の統治能力が弱く、各地で武装グループが活動し、民間人への暴力が日常的に発生しています。
特に東部地域では、略奪や誘拐が後を絶ちません。
鉱山地帯では武装組織が資源をめぐって争い、地元住民が強制労働や人権侵害の被害を受けています。
これにより、住民は常に暴力や犯罪の脅威にさらされており、平和な生活を送ることが困難。
また、国際社会による支援も十分に行き届いていません。
コンゴ民主共和国の治安改善には、長期的な国際的協力が必要とされ、政府の統治能力強化と武装勢力の排除が鍵となるでしょう。
第4位 南スーダン
南スーダンは、2011年に独立したばかりですが、内戦や民族間対立により治安が非常に悪化しています。
政府軍と反政府勢力の争いが続き、内戦が終結していない状態。
特に村落間の衝突や武装グループによる襲撃が頻発しており、一般市民が巻き込まれることも。
飢餓や病気、暴力によって深刻な影響を受けている南スーダンの人々の生活。
特に農村部では、生活基盤が破壊され、食料不足が常態化。
また、武装勢力による子供の徴兵や人権侵害が大きな問題となっています。
国際社会による支援が行われていますが、治安が悪く、支援活動が制約されている南スーダン。
和平の実現が遠く、国民の安全を確保するためには多くの課題が残されています。
第3位 シリア
シリアは、2011年に始まった内戦が今なお続き、国全体が混乱状態の真っ只中。
内戦により、政府軍、反政府勢力、ISISなどの複数の武装勢力が争っており、一般市民がその犠牲となっています。
都市部では、空爆や砲撃が頻発し、住民の生活は大きく脅かされています。
多くの地域では基本的なインフラが破壊され、食糧や医療物資が不足。
難民や国内避難民も大量に発生しており、人道的な危機が深刻化。
また、テロの脅威も依然として高く、外国人の拉致や攻撃も相次いでいます。
シリアの治安悪化は、国際的な関心と支援を集めていますが、依然として解決の見通しは立っていません。
第2位 イエメン
イエメンは、内戦と人道的危機が深刻な影響を及ぼしており、世界で最も治安の悪い国の一つ。
2015年から続く内戦により、政府軍と反政府勢力が争い、国内は分裂状態にあります。
武装勢力が複数存在するため、一般市民にとっては常に危険な状況。
インフラが破壊され、医療や食糧の供給も途絶えているため、住民は極度の困窮に陥っています。
特に、飢餓や病気が蔓延しており人道支援が必要とされている一方で、治安の悪化が支援活動を妨げているのが現状。
イエメンでの和平の実現には多くの課題が残っており、長期的な国際支援が必要です。
第1位 アフガニスタン
アフガニスタンは、長年にわたる内戦とテロリズムが続く国であり、世界で最も治安が悪い国の一つ。
特にタリバン政権の復権後、武装勢力による攻撃が頻発。住民の生活が大きく脅かされています。
国内にはさまざまな反政府勢力も存在し、混乱が続いています。
多くの地域では、治安当局が機能しておらず、日常的な暴力や犯罪が横行。
加えて、政府の統治能力が弱く、国民の安全を守る仕組みが十分に整備されていないため、人々は常に危険と隣り合わせ。
貧困や失業も治安悪化の一因となっており、若者が過激派組織に参加するケースも少なくありません。
治安改善のための国際的な支援が必要不可欠ですが、長い時間がかかるでしょう。。
第155位 日本
日本は、世界でも治安が良い国のひとつ。
犯罪率が非常に低く、都市部でも夜間に安心して歩ける環境が整っています。
警察の信頼性が高く、住民が安全な生活を送るための制度がしっかりと整備されている点も特徴。
日本では、社会全体の規律と秩序を重んじる文化が浸透しています。
家庭や学校での教育に加え、貧困層が比較的少ないことも治安がよい要因のひとつ。
引き続き安全な国としての評価を維持するために、治安維持の取り組みを続けてほしいものです。
順位 | 国名 |
---|---|
第1位 | アフガニスタン |
第2位 | イエメン |
第3位 | シリア |
第4位 | 南スーダン |
第5位 | コンゴ民主共和国 |
第6位 | ロシア |
第7位 | ウクライナ |
第8位 | ソマリア |
第9位 | スーダン |
第10位 | イラク |
第155位 | 日本 |