ノーベル賞受賞者の多い国ランキングTOP10

ノーベル賞

世界で最も権威のある賞の一つとして知られる、ノーベル賞

ダイナマイトの発明者であるアルフレッド・ノーベルの遺言によりつくられた賞で、物理学、化学、生理学・医学、文学、平和、経済学の6分野で大きな功績を残した人物に贈られます。


1901年の創設以来、ノーベル賞は世界中の天才たちに授与され続けています。

各国がこの栄誉ある賞をどれだけ受賞しているかは、その国の学術的・文化的地位を映し出す指標ともいえるでしょう。


この記事では、ノーベル賞受賞者が多い国のトップ10を紹介。

国の科学力や経済力、ひいては国力の一端を示すともいえるこのランキング。どのような国が名を連ねているのか、さっそく見てみましょう。

(出典:List of Nobel laureates by country – Wikipedia 2023年11月)

第9位 オーストリア 25人

オーストリア

オーストリアは、特に物理学や医学の分野で多くのノーベル賞受賞者を輩出しています。

例えば、物理学賞では、1936年にエルヴィン・シュレーディンガーが量子力学の研究で受賞しました。

また、医学・生理学賞では、1973年にカール・フォン・フリッシュが動物行動学の研究で受賞。


文学賞では、2004年にエルフリーデ・イェリネクが受賞。彼女の作品は、社会的タブーと個人的な自由をテーマにしています。

第9位 スイス 25人

スイス

スイスはノーベル賞の歴史において、多くの偉大な科学者を輩出しています。

物理学賞では、アルベルト・アインシュタインが相対性理論で1921年に受賞しました。

また、ウェルナー・アルセナールトは超伝導の研究で1987年に受賞しています。


医学・生理学賞では、ロランド・ユッターが遺伝子操作技術の開発で2012年に受賞。

化学賞では、リチャード・エルンストが核磁気共鳴分光法の研究で1991年に受賞しました。


スイスのノーベル賞受賞者は、独創的な発想と厳密な研究で世界の科学進歩に大きく貢献しています。

第8位 カナダ 27人

カナダは、その落ち着いた国際的な立場から、ノーベル平和賞において顕著な業績を達成しています。

特にレスター・B・ピアソンは、スエズ危機の際に国際連合平和維持軍の創設を提案し、1963年に平和賞を受賞しました。


科学分野では、リチャード・テイラーが深い弾性散乱の研究で物理学賞を受賞。

また、医学・生理学賞では、フレデリック・バンティングとジョン・ジェームズ・リックアード・マクロードがインスリンの発見により受賞しました。


カナダのノーベル賞受賞者は、国際的な科学コミュニティにおいて重要な役割を果たし、その研究は世界中で影響を与え続けています。

第7位 日本 29人

日本

日本は、ノーベル賞の様々な分野で多くの受賞者を輩出しており、特に科学分野で顕著な成果を挙げています。

物理学賞では、湯川秀樹や朝永振一郎などが受賞しており、彼らの研究は素粒子物理学の発展に大きく貢献しました。


化学賞においては、野依良治や田中耕一が受賞。

特に田中耕一は、質量分析法の分野で革新的な貢献をし、世界中の研究に影響を与えています。


日本のノーベル賞受賞者は、医学・生理学賞にも名を連ねており、山中伸弥のiPS細胞の研究などが国際的に注目されています。

第6位 ロシア(旧ソ連含む) 30人

ロシア

ロシアは、科学、文学、平和の分野で多くのノーベル賞受賞者を生み出しています。

たとえば物理学賞では、ピョートル・カピッツァやレフ・ランダウなどが知られています。彼らは低温物理学や量子力学の分野で顕著な業績を残しました。


文学賞では、アレクサンドル・ソルジェニーツィンやボリス・パステルナークが受賞しています。

彼らの作品は、ロシアの歴史や社会を深く反映したもので、世界中の読者に影響を与えました。


平和賞においては、アンドレイ・サハロフが受賞しています。

彼は核軍縮と人権の擁護に尽力し、世界平和に対して重要な貢献をしました。

第5位 スウェーデン 34人

スウェーデンは、物理学や化学分野で多くのノーベル賞受賞者を輩出しています。

物理学賞では、光の波動理論に貢献したスヴァンテ・アレニウスや、量子力学の先駆者であるハンス・アルヴェーンが有名です。


化学賞では、スウェーデンの化学者アルフレッド・ノーベルの遺志を継ぎ、科学的発見を世界に発信しています。

分子生物学の発展に寄与したジョージ・フォン・ヘヴェシーの業績も特筆すべき点。


スウェーデンのノーベル賞受賞者たちは、独自の科学技術と革新的な研究で世界に影響を与えています。

第4位 フランス 75人

フランス

フランスは、特に医学と文学の分野でノーベル賞受賞者を輩出しています。

医学賞では、放射線の研究で知られるマリー・キュリーやルイ・パスツールが有名。彼らの発見は、現代医学の礎を築きました。


文学賞では、アルベール・カミュやジャン=ポール・サルトルなどの哲学的思想を反映した作家が受賞しています。

彼らの作品は、人間の存在と自由について深く掘り下げているのが特徴。


フランスのノーベル賞受賞者は、科学と文学の両分野で世界に影響を与えています。

第3位 ドイツ 115人

ドイツ

ドイツはノーベル賞史において、特に自然科学分野での貢献が顕著です。

ヴェルナー・ハイゼンベルクの量子力学への貢献は、物理学の基礎を形成しました。

医学分野では、ポール・エールリヒやロベルト・コッホなどが重要な業績を残しています。


文学賞においても、トーマス・マンやギュンター・グラスなど、世界的に影響力のある作家が受賞しています。

彼らの作品は、深い洞察力と独特の文体で知られ、多くの読者に愛されています。


ドイツのノーベル賞受賞者は、科学、医学、文学の分野で世界に大きな影響を与えてきました。

第2位 イギリス 137人

イギリス

イギリスはノーベル賞の各分野で多数の受賞者を輩出しており、特に科学分野での業績が際立っています。

物理学賞では、ピーター・ヒッグスの「ヒッグス粒子」の理論や、ジョセフ・ロートブラットの平和賞受賞など、世界に大きな影響を与えた研究が多いです。


医学・生理学賞では、DNAの二重らせん構造の発見者であるジェームズ・ワトソンとフランシス・クリックの功績が有名。

また、文学賞では、ウィリアム・ゴールディングやドリス・レッシングなど、文学の世界に多大な影響を与えた作家が受賞しています。


イギリスのノーベル賞受賞者は、科学技術だけでなく、平和や文学など多岐にわたる分野での顕著な貢献を示しています。

長い歴史の中で、世界の知識や文化の発展に大きく寄与してきた国のひとつといえるでしょう。

第1位 アメリカ 411人

アメリカ

アメリカはノーベル賞の歴史において、圧倒的に多くの受賞者を輩出している国です。

特に、医学・生理学賞や化学賞、物理学賞において顕著で、科学研究の中心地としての地位を確立。

世界一の経済力と多様性をもつアメリカでは多くの分野での研究が国を牽引しており、その成果が世界的に認められています。


アメリカの受賞者には、経済学賞で知られるポール・クルーグマンやバラク・オバマ大統領の平和賞など、多岐にわたる分野の人物が含まれます。


文学賞では、アーネスト・ヘミングウェイやボブ・ディランなど、文化的にも大きな足跡を残した人物が受賞。

アメリカのノーベル賞受賞者は、科学だけでなく、文化や社会においても重要な役割を果たしていることがうかがえます。

ノーベル賞受賞者の多い国ランキングTOP10の一覧

順位 国名 人数
第1位(金メダル)第1位 アメリカ 411人
第2位(銀メダル)第2位 イギリス 137人
第3位(銅メダル)第3位 ドイツ 115人
第4位 フランス 75人
第5位 スウェーデン 34人
第6位 ロシア(旧ソ連含む) 30人
第7位 日本 29人
第8位 カナダ 27人
第9位 スイス 25人
第9位 オーストリア 25人

(出典:List of Nobel laureates by country – Wikipedia 2023年11月)

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