世界遺産が多い国のランキングTOP10。一番多いのは中国?アメリカ?それとも…?

世界遺産の数ランキングTOP10

世界中には、圧倒的な自然の美しさや人類の歴史を物語る文化遺産が数多く存在します。

これらはその価値を認識し、後世に伝えるための「世界遺産」として、国際的な保護下に置かれています。

しかし、実は世界遺産の数は、国や地域によって大きく異なっています。


この記事では、世界遺産の登録件数が多い国々をランキング形式で紹介します。

どの国が一番多くの遺産を有しているのか、その背景や理由、そしてどのような遺産がその国々に存在するのかを深掘りしてみましょう。


一つ一つの遺産がその国の歴史や文化、価値観を映し出しているように、ランキングを通じて世界の多様性や魅力を再発見する機会となることでしょう。

どうぞ、この旅をお楽しみください。

第11位 日本 25件

日本の世界遺産

日本、四季折々の風情が美しいこの国は、豊かな自然と古代から続く文化が息づく場所として、多くの世界遺産に認定されています。

歴史的建築から壮大な自然景観、そしてそれらが織りなす物語は、日本の深い歴史と文化を感じさせます。


京都の古都には、金閣寺や清水寺をはじめとする17の世界遺産が点在し、そのまま時が止まったかのような歴史的景観を楽しむことができます。

また、長崎と天草地方の隠れキリシタン関連遺産は、日本のキリスト教史における重要な足跡をたどることができる場所として注目されています。


自然遺産としては、屋久島の原生林や白神山地のブナの森がその美しさを放っています。

これらの遺産は、日本が持つ自然や歴史の奥深さを証明しており、訪問者はその魅力に心を奪われることでしょう。

第10位 イラン 26件

イランの世界遺産

イラン、この古代からの文明の交差点は、その独自の歴史と文化の深さを持つ国として知られています。

ペルシャ帝国の栄華を感じさせる遺跡から、イスラム時代の精巧なモスクや宮殿まで、イランには多くの世界遺産が点在しています。


ペルセポリスはその最も有名な遺跡の一つであり、かつてのペルシャ帝国の首都として栄えたこの場所は、石柱や彫刻が今も残る壮大な遺跡群として、多くの旅行者を魅了しています。

また、イスファハンのイマーム広場やヤズドの歴史的建造物群は、イスラム建築の美しさと洗練を伝える貴重な場所として、世界遺産に登録されています。


イランは、その土地に刻まれた長い歴史と、それを通じて形成された独自の文化を持つ国。

これらの世界遺産は、イランの歴史的・文化的背景を深く理解するための窓口となっており、訪問者はその魅力に圧倒されること間違いなしです。

第9位 ロシア 30件

ロシア

ロシアは、その壮大な土地の広がりと独特な歴史により、数々の魅力的な世界遺産を持つ国として知られています。

広大な面積を持つこの国は、多様な文化や風景を内包しており、それが多くの世界遺産の形で保存され、後世に伝えられています。


ウラジミールやスーズダリの白亜の記念碑群は、ロシア建築の黎明期を代表するものであり、サンクトペテルブルクの歴史地区やモスクワの赤の広場とクレムリンは、都市の独自性と華麗な文化の交差点を示しています。

さらに、シベリアのバイカル湖やカムチャツカ半島の火山群は、ロシアの壮大な自然景観の一部を形成しています。


ロシアの世界遺産は、国の多様性とその遺産の深さを体現しています。

古代の修道院から壮麗な宮殿、手付かずの自然まで、訪問者はこの国の歴史的・文化的背景を深く感じることができます。

そのすべてが、ロシアという国の魅力と奥深さを物語っています。

第8位 イギリス 33件

イギリス

イギリス(英国)は、その古代の歴史から産業革命の時代、そして現代にかけての文化的遺産を豊かに持つ国です。

この王国は、石器時代の古代遺跡からグランドハウス、そして壮大な城や庭園まで、多様な世界遺産を抱えており、そのすべてがイギリスの深い歴史と伝統を物語っています。


ストーンヘンジ、ハドリアヌスの長城、ウィンダーミア湖などの自然美と並び立つのは、産業革命の発祥地としてのイギリスの歴史を示す遺産。

例えば、アイアンブリッジ峡谷やデビーシャーのデルウェント渓谷の工場群は、産業の歴史の変遷を感じることができる場所です。


また、バースの古代ローマの温泉や、エディンバラの歴史的旧市街と新市街、そしてタワー・オブ・ロンドンなど、国の重要な出来事や文化が形作られた場所も多く、訪問者はイギリスの魅力的な過去を旅することができます。

これらの遺産は、イギリスが持つ深い歴史的背景と文化的重要性を今もなお伝えています。

第7位 メキシコ 35件

メキシコ

メキシコは、古代の文明から現代の都市まで、驚くべき文化的および自然的遺産を持つ国です。

アステカ、マヤ、トルテカなどの古代文明の名残から、スペイン植民地時代の教会や要塞まで、多岐にわたる歴史的背景が見られます。

これらはメキシコの世界遺産として、国のアイデンティティと誇りの一部として保護されています。


チチェン・イッツァやウシュマル、パレンケのような古代マヤ文明の遺跡は、天文学、数学、建築におけるその先進的な知識を示すものです。

一方、グアダラハラの歴史的中心部やオアハカの文化的地区は、スペイン植民地時代の影響と、独自のメキシコ文化の融合を感じさせます。


そして、メキシコの世界遺産は自然も忘れてはいけません。

シアン・カーンの生物圏保護区やエル・ピニャクーテ山脈の国立公園は、この国の驚くべき自然の美しさと多様性を保護しています。

これらの場所は、メキシコの豊かな歴史と文化、そして自然の宝を深く感じることができる場所です。

第6位 インド 40件

インド

古代の文明から現代に至るまで、インドはその文化、歴史、そして信仰の深さで世界を魅了し続けています。

この神秘的な土地には、壮麗な寺院、古代の遺跡、壮大な宮殿、そして自然の驚異が無数に点在しており、それらの多くが世界遺産として保護されています。

インドの世界遺産は、この国の多様性と深い歴史を体感する最良の手段と言えるでしょう。


タージ・マハルは、白い大理石の美しさとその背後に秘められた愛の物語で世界的に知られています。

一方、アジャンタやエローラの洞窟群は、古代インドの芸術と宗教の精華を凝縮しています。

更に、ハンピの遺跡やエッサールの寺院群は、かつての栄華を今に伝える貴重な場所となっています。


ここを訪れる旅行者はすぐに、インドの世界遺産はただの建築や遺跡以上のものであることを実感します。

それは、時代を超えて語り継がれる物語、感動、そして霊的な経験の場として、旅行者の心に深く刻まれるものです。

第4位 フランス 49件

フランス

フランス、ロマンスと革命の国。ここには、中世の城塞から近代の建築まで、様々な時代の足跡が深く刻まれています。

その歴史的、文化的遺産の豊かさは、多くの世界遺産としての登録に結実しています。

フランスの土地は、美食、ファッション、そして驚異のアートの宝庫であり、その中でも世界遺産は訪問者に深い感動を与える特別な場所となっています。


ルーヴル美術館やヴェルサイユ宮殿は、フランスの王室の華やかさと影響力を象徴する場所です。

また、ゴシック建築の傑作、ノートルダム大聖堂や、岩上に建つ驚異の修道院、モン・サン・ミッシェルは、中世の信仰と技術の結晶として今も多くの人々を魅了しています。

そして、フランスの南部に広がるカルカソンヌの城塞都市は、中世ヨーロッパの生活を今に伝える生きた博物館のような存在となっています。


フランスの世界遺産は、歴史の舞台としての役割だけでなく、今もなお多くの人々の心を打つ美しさと魅力を持っています。

それぞれの遺産が語る物語を追体験することで、フランスの豊かな文化や歴史の奥深さを感じることができるでしょう。

第4位 スペイン 49件

スペイン

スペイン、イベリア半島に位置するこの国は、古代ローマ、ムーア人、そしてキリスト教文化が交錯する場所として知られ、多彩な歴史的背景が織り成す美しい文化遺産を持っています。

スペインの土地は、その熱情的なフラメンコや闘牛だけでなく、多くの世界遺産としての宝を秘めています。


アルハンブラ宮殿、セビリアの大聖堂、トレドの古城……スペインの世界遺産は、アートと歴史が息づく場所として数多く存在しています。

特にグラナダのアルハンブラ宮殿は、イスラム文化の精華とスペイン文化が融合した、息をのむような美しさを誇ります。

一方、ガウディの天才的な建築物、サグラダ・ファミリアをはじめとするバルセロナのモダニスモ建築は、新しい時代のアートを感じさせてくれる場所として多くの人々を魅了しています。


スペインの世界遺産は、過去と現在、そして未来への架け橋となる場所です。

それぞれの遺産が持つ独自の物語や美しさを体感することで、スペインの深い歴史や文化の多様性を存分に感じることができます。

第3位 ドイツ 51件

ドイツの世界遺産

ヨーロッパの中心としての地位を誇るドイツ。その歴史や文化、美しい景観は、多くの人々を引きつけてきました。

そして、これらの魅力が結実したものとして、多くの世界遺産がこの国に点在しています。

ドイツの世界遺産は、中世の古城から現代の建築まで、幅広い時代とテーマを反映しています。


ロマンティック街道沿いの中世の町ローテンブルクやノイシュヴァンシュタイン城は、まるで童話の中の風景のよう。

一方、ベルリンの壁跡やバウハウスといった20世紀の歴史や建築を伝える遺産も、その重要性を世界に伝えています。

また、ドイツの魅力は都市だけではありません。ライン渓谷やヴァッテン海のような自然遺産も、ドイツの多様な美しさを感じさせてくれます。


ドイツを訪れることは、豊かな歴史と文化の深みを体験すること。

その土地に息づく物語や伝統を感じることができるのは、世界遺産を巡る旅ならではの醍醐味です。

ドイツの世界遺産は、旅行者の心に深く刻まれること間違いなしの宝物となっています。

第2位 中華人民共和国(中国) 56件

中国の世界遺産

巨大な国土と数千年の歴史を持つ中国

この古代から現代にかけての長い時間の中で形成された文化や建築、自然景観は、世界中からの旅行者を魅了してきました。そして、その多くは世界遺産として認定されています。

中国の世界遺産は、他のどの国よりも多岐にわたるテーマと時代を反映しており、それぞれが深い歴史的・文化的背景を持つものばかりです。


万里の長城は、中国の力強さと持続性を象徴するものとして有名ですが、それだけが中国の魅力ではありません。

故宮博物院や秦始皇帝陵、さらには古都として名高い西安や麗江、そして自然景観の美しさを堪能できる九寨溝や張家界といった場所も、多くの人々を引きつけてやみません。


中国の世界遺産を訪れることは、まるでタイムマシンに乗って異なる時代や文化を巡る旅のよう。

古代の王朝の栄華から、壮大な自然景観まで、中国はその多彩な世界遺産であなたを待っています。

この壮大な舞台での冒険は、間違いなく心に残る経験となるでしょう。

第1位 イタリア 58件

イタリアの世界遺産

「ブートの形をした国」として知られるイタリアは、ただの美しい風景や美食の国ではありません。

この国は、その長い歴史と文化を語る数多くの世界遺産に恵まれています。

ローマ帝国の栄華を今に伝える遺跡から、ルネサンス期の壮大な建築物まで、イタリアの世界遺産はその数と質で世界をリードしています。


イタリアを代表する世界遺産といえば、首都ローマの「ローマ旧市街」やフィレンツェの歴史地区、そしてヴェネツィアとその潟湖などが挙げられます。

これらの地域は、過去の文化や芸術が現代に息づいている場所として、多くの旅行者を魅了してきました。

それだけでなく、レオナルド・ダ・ヴィンチやミケランジェロといった偉大な芸術家たちが生み出した作品を間近で感じられるのも、イタリアならではの魅力です。


しかし、イタリアの世界遺産は都市部だけにとどまりません。
アマルフィ海岸やドロミティの山々など、自然と文化が融合した場所も多く存在します。

一度イタリアを訪れれば、その美しさと歴史の深さに魅了されること間違いなし。

イタリアの世界遺産を巡る旅は、あなたの心に永遠の思い出として刻まれるでしょう。

世界遺産が多い国のランキングTOP10の一覧

順位 国名 世界遺産数
第1位 イタリア 58
第2位 中華人民共和国 56
第3位 ドイツ 51
第4位 スペイン 49
第4位 フランス 49
第6位 インド 40
第7位 メキシコ 35
第8位 英国 33
第9位 ロシア 30
第10位 イラン 26
第11位 日本 25

(出典:UNESCO World Heritage Centre – World Heritage List Statistics 2023

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