世界の最高気温ランキングTOP10

地球上で記録された最高気温は、人々にとって興味深いトピック。

砂漠の輝く太陽の下や、湿度が低く極端に乾燥した地域において、想像を絶するような気温が記録されています。

本記事『世界の最高気温ランキングTOP10』では、世界のさまざまな地点で観測された驚異的な気温を紹介します。

これらの気温は、しばしば地域の気候や環境問題についての議論を呼び起こすこともあるかもしれません。

それでは、世界で最も暑い場所トップ10はいったいどこなのか。さっそく見てみましょう！
(Source:Top 10 hottest places on Earth, ranked – BBC Science Focus Magazine)

第9位 ジェッダ（サウジアラビア） 52℃ 2010

サウジアラビアのジェッダ（ジッダ）は、紅海に面したポートシティで、52℃まで上昇する酷暑に見舞われることがあります。

この都市は、商業と歴史の交差点であり、独特の文化的魅力を持つ場所。

その気候にもかかわらず、ジェッダは多くの観光客を引き寄せる歴史的建造物や現代的なショッピングモールで知られています。

また、世界遺産にも登録されているアル・バラド地区では、古い市場や伝統的な家屋が訪れる者を魅了してやみません。

ジェッダは、イスラム教の聖地メッカへの玄関口としても知られており、毎年多くの巡礼者がこの都市を通過します。

熱気溢れるこの街は、古くから続く歴史と新たな発展を同時に感じさせる場所といえるでしょう。

第9位 メヒカリ（メキシコ） 52℃ 1995

メキシコのメヒカリは、砂漠地帯にある小さな町。

その気温は極めて高く、最高で52℃を記録しています。

この町は、炎天下の厳しい環境下での生活や、砂漠の美しさを目の当たりにすることができる場所として知られています。

観光客はメヒカリの神秘的な砂漠の景色を楽しむために訪れますが、その際は熱中症対策が不可欠。

砂漠特有の夜の冷え込みと昼間の高温の対比は、自然の驚異を感じさせます。

メヒカリでは、高温を利用した農業技術や太陽光発電など、気候の利点を生かした産業が盛んになりつつあります。

環境に優しい技術と経済発展が、この町の未来を形作っていくでしょう。

第8位 アルジャジーラ国境（UAE） 52.1℃ 2002

アラブ首長国連邦のアルジャジーラ国境地域は、砂漠の真ん中に位置し、最高気温が52.1℃に達したことがあります。

この地は、日中の熱気がほとんど耐えられないほどになることで知られています。

ここを訪れる旅行者は、適切な準備と対策が必須。

多量の水分補給や、適切な保護服を着用することが求められます。

一方で、このUAE周辺の厳しい気候は太陽エネルギーの利用に非常に適しており、丸紅など日本の会社も太陽光発電所の運営に参加しているようです。

第7位 トゥルバット（パキスタン） 53.7℃ 2017

パキスタンのトゥルバットには、最高気温が53.7℃に達した記録があります。

この地域は、年間を通じて非常に高温になり、特に夏季の気候条件は極めて厳しい。

トゥルバットの住民は、この厳しい環境に適応するために、日中は活動を控え、涼しい時間帯に生活する習慣があります。

また、伝統的な建築は、自然の冷却効果を最大限に利用する設計になっています。

観光客にとってトゥルバットは、その過酷な気候を体験できる場所として魅力がありますが、熱中症や脱水症状には細心の注意を払う必要があるでしょう。

第5位 バスラ（イラク） 53.9℃ 2016

イラクのバスラは、その最高気温53.9℃でも知られる灼熱の都市。

この地域は、砂漠気候の典型であり、極めて高い気温が日常茶飯事です。

市民は日差しを避け、冷房が完備された室内で生活することが多く、都市の建築も厳しい環境に対応しています。

市場や商店は夜になると活気を帯び、夜市が賑わうのも特徴的。

バスラはまた、文化的な富と歴史も有しており、古代文明の遺跡などが観光の目玉となっています。

しかし、夏季の訪問は熱中症に十分注意する必要があるでしょう。

第5位 ミトリバ（クウェート） 53.9℃ 2016

クウェートのミトリバは、驚異的な最高気温53.9℃を記録し、地球上で最も暑い場所の一つとして知られています。

この地は、猛烈な夏の暑さが特徴的で、時には生命を脅かすほど。

ここでの生活は、高度な熱対策が必要とされ、日中の外出は避けられることが多い。

しかし、地元の人々はこの気候に適応し、夜間に活動することで日常を送っています。

観光客にとって、ミトリバの気候は極端な自然現象の一例を体験する機会を提供します。

ただし、訪問には適切な準備と注意が求められるでしょう。

第3位 ティラット ツビ（イスラエル） 54℃ 1942

イスラエル北東部にあるティラット ツビ（Tirat Zvi）は、54℃という過酷な気温を記録し、世界の最高気温ランキングに名を連ねています。

この地域は砂漠の一部であり、太陽が照りつける日々が続く過酷な環境。

その灼熱の夏は地元住民にとっても厳しい試練ですが、彼らはこの気候に適応し、日々の生活を営んでいます。

水の重要性が一層際立つこの場所では、節水という習慣が文化に深く根付いています。

観光客にとっては、この暑さは単なる数字以上のもの。

ティラット ツビを訪れることは、自然の力と人間の適応力を同時に体感することができる、貴重な体験と言えるでしょう。

第3位 アフワーズ（イラン） 54℃ 2017

イランのアフワーズ（アフヴァーズ）は、その灼熱の気温で知られる大都市。

最高気温54℃という記録は、まさに火を吹くような暑さを象徴しています。

この都市は、夏の日差しが容赦なく照りつける地域としても有名。

アフワーズは、石油産業で栄える都市でありながら、猛烈な暑さにより生活環境は極めて厳しい環境。

しかし、この暑さはアフワーズの日常生活の一部となっており、住民はそれに適応しています。

観光客にとっては試練かもしれませんが、その気候もこの街の魅力の一部。

その過酷な気候に耐えることで、イランの文化や人々の温かさに触れる機会を得られるのです。

第2位 ケビリ（チュニジア） 55℃ 1931

チュニジアのケビリは、その熱帯気候と砂漠のオアシスで知られており、過去には観測史上第2位となる最高気温55℃を記録しています。

その気温は、まるで炎のような熱波が地表を包み込むかのよう。

この地域の日中は焼けつくような暑さになりますが、夜には驚くほど急速に冷え込みます。

ケビリの砂漠は、過酷な環境との格闘が必要な場所でありながらも、多くの旅行者を魅了する不思議な魅力があるのも事実。

ケビリは砂漠の中の楽園とも呼ばれ、ヤシの木が生い茂るオアシスや、歴史的な村々が点在し、砂漠の生活を垣間見ることができる場所。

その壮大な景色と厳しい自然条件は、人々に深い印象を与えることでしょう。

第1位 デスバレー（アメリカ） 56.7℃ 1913

アメリカのデスバレーは、地球上で最も高温を記録した場所の一つです。

ここでの気温は驚異の56.7℃に達したことがあり、まさに自然の過酷さを象徴する場所と言えるでしょう。

デスバレーは、太陽が照りつける荒涼とした砂漠の風景が広がり、生命が存在することの厳しさを物語っています。

しかしその一方で、ここは特有の美しさを持ち、多くの冒険家や観光客を惹きつけてやみません。

極端な気候にも関わらず、デスバレーは多様な野生生物や独特の地質学的特徴を有しており、科学者や自然愛好家にとっては貴重な研究の場。国立公園にも指定されています。

もし訪れることがあれば、その壮大な景色は訪れる者に深い印象を残すことでしょう。

圏外 静岡県浜松市/埼玉県熊谷市 41.1℃ 2020/2018

日本では、静岡県浜松市が2020年に、埼玉県熊谷市が2018年に41.1℃を記録したのが最高気温となっています。

湿度が高く蒸し暑い夏でも知られる日本においては、体感温度は数字以上に高いものとなるでしょう。

世界オントップ10がすべて50℃を超える温度を記録しているのに対し、日本最高は約41℃でまだ控えめな部類に入ります。

しかし、砂漠地帯でも赤道近くでもない日本の気候は本来、ここまでの極端な高温に見舞われることは少ないため、41.1℃は非常に異例なのです。

この気温の上昇は、日本のみならず全世界の気候変動の影響を示している可能性があります。

中緯度地域の日本においても、夏は十分な対策をして過ごす必要があるでしょう。

世界の最高気温ランキングTOP10の一覧

順位	場所	温度	記録年
第1位	デスバレー（アメリカ）	56.7℃	1913
第2位	ケビリ（チュニジア）	55℃	1931
第3位	アフワーズ（イラン）	54℃	2017
第3位	ティラット ツビ（イスラエル）	54℃	1942
第5位	ミトリバ（クウェート）	53.9℃	2016
第5位	バスラ（イラク）	53.9℃	2016
第7位	トゥルバット（パキスタン）	53.7℃	2017
第8位	アルジャジーラ国境（UAE）	52.1℃	2002
第9位	メヒカリ（メキシコ）	52℃	1995
第9位	ジェッダ（サウジアラビア）	52℃	2010
圏外	静岡県浜松市 埼玉県熊谷市	41.1℃	2020 2018

(Source:Top 10 hottest places on Earth, ranked – BBC Science Focus Magazine)