選手の総年俸が史上最高に達した、メジャーリーグベースボール(MLB)の2025年シーズン。
その中でも高い年俸を稼ぐ選手のランキングを眺めていると、さほどMLBに詳しくないファンから見ても”聞いたことのある”ビッグネームが名を連ねています。
本記事では、MLBの年俸上位30選手を下位から順にくわしく紹介。
各選手の契約金額、実績、ポジション、チームへの貢献度などを解説していきます。
30位の選手で38.1億円と、日本でいえば5球団の総年俸よりも高い(第8位の日本ハム36.7億円より上)。
まさに桁違いの金額を稼ぎ出す名選手ばかりです。
- 第30位:ブライス・ハーパー(フィリーズ) 2,538万4,615ドル(約38.1億円)
- 第29位:ザンダー・ボガーツ(パドレス) 2,545万4,545ドル(約38.2億円)
- 第27位タイ:ウィリー・アダメス(ジャイアンツ) 2,600万ドル(約39億円)
- 第27位タイ:クリス・ブライアント(ロッキーズ) 2,600万ドル(約39億円)
- 第26位:ボビー・ウィット・ジュニア(ロイヤルズ) 2,625万2,525ドル(約39.4億円)
- 第25位:コディ・ベリンジャー(ヤンキース) 2,666万6,667ドル(約40億円)
- 第24位:クリスチャン・イエリッチ(ブルワーズ) 2,692万8,571ドル(約40.4億円)
- 第22位タイ:フレディ・フリーマン(ドジャース) 2,700万ドル(約40.5億円)
- 第22位タイ:カルロス・ロドン(ヤンキース) 2,700万ドル(約40.5億円)
- 第21位:山本由伸(ドジャース) 2,708万3,333ドル(約40.6億円)
- 第20位:マックス・フリード(ヤンキース) 2,725万ドル(約40.8億円)
- 第19位:トレイ・ターナー(フィリーズ) 2,727万2,727ドル(約40.9億円)
- 第18位:タイラー・グラスノー(ドジャース) 2,731万2,500ドル(約40.9億円)
- 第17位:ブラディミール・ゲレーロ・ジュニア(ブルージェイズ) 2,880万ドル(約43.2億円)
- 第16位:ムーキー・ベッツ(ドジャース) 3,041万6,667ドル(約45.6億円)
- 第15位:ラファエル・デバース(レッドソックス) 3,135万ドル(約47億円)
- 第14位:マニー・マチャド(パドレス) 3,181万8,182ドル(約47.7億円)
- 第12位タイ:ノーラン・アレナド(カージナルス) 3,250万ドル(約48.8億円)
- 第12位タイ:コーリー・シーガー(レンジャーズ) 3,250万ドル(約48.8億円)
- 第11位:カルロス・コレア(ツインズ) 3,333万3,333ドル(約50億円)
- 第10位:フランシスコ・リンドーア(メッツ) 3,410万ドル(約51.2億円)
- 第9位:アンソニー・レンドン(エンゼルス) 3,500万ドル(約52.5億円)
- 第8位:マイク・トラウト(エンゼルス) 3,554万1,667ドル(約53.3億円)
- 第7位:ゲリット・コール(ヤンキース) 3,600万ドル(約54億円)
- 第6位:ブレイク・スネル(ドジャース) 3,640万ドル(約54.6億円)
- 第5位:ジェイコブ・デグロム(レンジャーズ) 3,700万ドル(約55.5億円)
- 第4位:アーロン・ジャッジ(ヤンキース) 4,000万ドル(約60億円)
- 第3位:ザック・ウィーラー(フィリーズ) 4,200万ドル(約63億円)
- 第2位:フアン・ソト(メッツ) 5,100万ドル(約76.5億円)
- 第1位:大谷翔平(ドジャース) 7,000万ドル(約105億円)
- 【2025年】メジャーリーグ年俸ランキングTOP30 一覧表
- メジャーリーグ年俸ランキングTOP30 まとめ
第30位:ブライス・ハーパー(フィリーズ) 2,538万4,615ドル(約38.1億円)
2019年に当時最高額となる13年総額3億3,000万ドルの契約でフィリーズに入団したブライス・ハーパー。年俸約38億円を手にしています。
吉田正尚が「憧れの選手」として挙げるほど。
一塁手として2024年シーズンは打率.286、30本塁打、87打点という優れた成績を記録。
特に前半戦は5月・6月と月間MVPを連続受賞するなど圧巻の活躍を見せ、リーグ最多得票でオールスターにも選出されました。
2度のMVP受賞経験もある名選手として期待通りのパフォーマンスを発揮し、フィリーズの地区優勝に大きく貢献。
シルバースラッガー賞も受賞し、チームの顔として存在感を示し続けています。
第29位:ザンダー・ボガーツ(パドレス) 2,545万4,545ドル(約38.2億円)
レッドソックスからパドレスへ移籍し、11年総額2億8,000万ドルの大型契約を結んだザンダー・ボガーツが29位。
年俸約38億円での2年目となった2024年シーズンは111試合の出場で打率.264、11本塁打、44打点に留まり、契約ほどの成績は残せず。
主に二塁手として起用され、レッドソックス時代には四度のシルバースラッガー賞と二度のワールドシリーズ優勝の実績があるものの、近年ではその打棒がやや陰りを見せているようです。
第27位タイ:ウィリー・アダメス(ジャイアンツ) 2,600万ドル(約39億円)
ブルワーズからFAとなり、2024年オフにジャイアンツと7年総額1億8,200万ドルの契約を結んだウィリー・アダメスは27位タイで約39億円。
2024年シーズンはブルワーズ所属時に161試合フル出場し、打率.251、32本塁打、112打点と優れた成績を記録。
遊撃手として長打力と守備力を兼ね備えた貴重な選手で、特に21盗塁も記録するなど走力を兼ね備えているのも魅力。
新天地ジャイアンツでも同様の活躍が期待されます。
第27位タイ:クリス・ブライアント(ロッキーズ) 2,600万ドル(約39億円)
同じく年俸約39億円で27位タイとなったのがクリス・ブライアント。
2022年にロッキーズと7年総額1億8,200万ドルの契約を結んでいます。
2024年シーズンは怪我の影響で37試合の出場に留まり、打率.218、2本塁打、15打点という成績に終わりました。
2016年にはシカゴ・カブスでMVPを獲得し、世界一にも大きく貢献した実績を持ちますが、近年は怪我による長期離脱が続いています。
第26位:ボビー・ウィット・ジュニア(ロイヤルズ) 2,625万2,525ドル(約39.4億円)
わずか24歳ながら11年総額2億8,770万ドルの大型契約を手にしたボビー・ウィット・ジュニアが26位で約39億円。
遊撃手として2024年シーズンに打率.332、32本塁打、109打点、31盗塁という素晴らしい成績を残し、前年に続き「30-30」を達成。遊撃手で複数回達成は史上初の快挙です。
リーグ最多の211安打で自身初の首位打者を獲得し、ゴールドグラブ賞とシルバースラッガー賞も受賞。
MLBを代表する若手スターであり、「ミート力」「長打力」「走力」「守備力」「送球力」5ツールを備えたプレイヤーです。
第25位:コディ・ベリンジャー(ヤンキース) 2,666万6,667ドル(約40億円)
2024年オフにカブスからヤンキースへトレードされたコディ・ベリンジャーは、3年総額8,000万ドルの契約で25位の約40億円。
2024年シーズンは、5月と8月に骨折により長期離脱したものの130試合に出場。打率.266、18本塁打、78打点を記録しました。
2019年にドジャースでMVPを獲得した実績を持ち、外野手として守備力の高さも高評価。
前年に受賞したナショナルリーグ・カムバック賞の後も安定した成績を残し、ヤンキースでの活躍にも期待がかかります。
第24位:クリスチャン・イエリッチ(ブルワーズ) 2,692万8,571ドル(約40.4億円)
2020年にブルワーズと結んだ7年総額1億8,850万ドルの契約で、24位の約40億円を手にするクリスチャン・イエリッチ。
2024年シーズン前半は打率.315、11本塁打、42打点、21盗塁と好調だったものの、その後怪我で戦列を離脱。
走攻守のバランスに優れたプレーが特徴で、アベレージを残しつつ長打力、さらには走力まで兼ね備えています。
2018年にMVP受賞の実績を持つ、MLBを代表する選手のひとり。
第22位タイ:フレディ・フリーマン(ドジャース) 2,700万ドル(約40.5億円)
2022年にブレーブスからドジャースへ移籍し、6年総額1億6,200万ドルで契約したフレディ・フリーマンが22位タイで約40.5億円。
大谷・山本・佐々木のチームメイトとして、日本でも知名度の高い選手です。
一塁手として2024年シーズンは打率.282、22本塁打、89打点の安定した成績を記録。
35歳ながらも衰えを見せず、守備面でも高い評価を受けています。
2024年10月のワールドシリーズでは史上初の逆転サヨナラ満塁本塁打を含む4本塁打12打点という圧巻の活躍で、チームの4年ぶり8度目となる世界一に大きく貢献。ワールドシリーズMVPに輝いたのも記憶に新しいところ。
第22位タイ:カルロス・ロドン(ヤンキース) 2,700万ドル(約40.5億円)
ヤンキースのエース左腕、カルロス・ロドンが22位タイで約40.5億円。
2023年に結んだ6年総額1億6,200万ドルの契約での2年目となった2024年シーズンは、32試合に先発登板し16勝9敗、防御率3.96という成績を記録。前年の大不振から立ち直り、復活の年となりました。
最速100mph(約161km/h)の威力ある速球と鋭いスライダーが武器で、195奪三振を記録しているのも特筆すべき点。
チームのリーグ優勝に貢献し、信頼を取り戻しました。
第21位:山本由伸(ドジャース) 2,708万3,333ドル(約40.6億円)
日本人投手史上最高額となる12年総額3億2,500万ドルの契約でドジャースに加入した山本由伸が21位で約40.6億円。
ドジャース初年度の2024年シーズンはケガでの離脱がありながらも18試合に先発登板。7勝2敗、防御率3.00、105奪三振の成績を残しました。
メジャーデビュー戦で打ち込まれるなど序盤は苦しんだものの、その後徐々に調子を取り戻した山本。
ポストシーズンでも尻上がりに調子を上げ、ワールドシリーズ制覇に大きく貢献しました。
山本は日本では3年連続の投手四冠(最多勝利、最優秀防御率、最多奪三振、最高勝率)という記録を持ち、わずか26歳でMLBのワールドシリーズ優勝、日本シリーズ優勝、国際大会3冠を達成した史上初の選手。
フォークボールとストレートを武器とする本格派右腕として、2025年シーズンのさらなる飛躍、日本人初のサイ・ヤング賞獲得も期待したいところです。
第20位:マックス・フリード(ヤンキース) 2,725万ドル(約40.8億円)
第20位は、2024年オフにブレーブスからヤンキースに移籍し、8年総額2億1,800万ドルの大型契約を獲得したマックス・フリードで約41億円。
左腕投手として2024年シーズンは29試合に先発登板し、11勝10敗、防御率3.25、166奪三振を記録。優れた制球力と変化球を駆使する技巧派投手です。
2021年にはブレーブスのワールドシリーズ制覇に貢献した実績の持ち主。2025年は、ヤンキースの先発ローテーションの柱として期待されています。
第19位:トレイ・ターナー(フィリーズ) 2,727万2,727ドル(約40.9億円)
フィリーズと2023年に結んだ11年総額3億ドルの大型契約で、19位の約40.9億円を手にするトレイ・ターナー。
遊撃手として2024年シーズンは121試合に出場し、打率.295、21本塁打、62打点という成績を記録。
5月にハムストリングスの怪我で約7週間の離脱を経験したものの、優れた打撃技術と俊足を武器に復調。
盗塁王を複数回、首位打者を1回獲得した実績を持つ、俊足巧打の名選手です。
第18位:タイラー・グラスノー(ドジャース) 2,731万2,500ドル(約40.9億円)
203cmの長身から投げ下ろす最速101mph超の速球が武器のタイラー・グラスノーが18位。
2024年にドジャースと5年総額1億3,656万2,500ドルの契約を結んでおり、年俸換算すると約40.9億円。
2024年シーズンは22試合に先発登板し、9勝6敗、防御率3.49、168奪三振を記録。
最速160km/hを超える直球と大きなカーブの組み合わせで打者を翻弄する本格派。
怪我さえなければエース級の実力を持つ投手で、健康状態の維持が課題と言えるでしょう。
第17位:ブラディミール・ゲレーロ・ジュニア(ブルージェイズ) 2,880万ドル(約43.2億円)
第17位はブラディミール・ゲレーロ・ジュニアで約43.2億円。
父親のブラディミール・ゲレーロ・シニアもMLBを代表する強打者で、親子でメジャーリーガーとして大活躍している数少ない選手。
2024年シーズンは打率.323、30本塁打、103打点、OPS.940と素晴らしい成績を残しました。
堅実な打撃と長打力を兼ね備えている上にまだ25歳と若く、年俸ランキングも今後さらに上昇するのはほぼ間違いなし。
MLBを代表するスラッガーのひとりです。
第16位:ムーキー・ベッツ(ドジャース) 3,041万6,667ドル(約45.6億円)
2020年にレッドソックスからドジャースにトレードされ、12年総額3億6,500万ドルの大型契約を締結したムーキー・ベッツは16位。年俸にすると約45.6億円。
2025年シーズンは大谷翔平と1番・2番コンビを組んでいることでも知られる選手。
2024年シーズンは116試合の出場ながら打率.289、19本塁打、75打点を記録。
6月に手首の骨折で長期離脱しましたが、復帰後は右翼手として安定した守備を見せました。
2018年のMVPを獲得した実績を持ち、2024年シーズンにはチームのワールドシリーズ優勝に貢献。内野手、外野手と複数のポジションを守れる守備力の高さも大きな武器です。
第15位:ラファエル・デバース(レッドソックス) 3,135万ドル(約47億円)
第15位で約47億円の年俸を獲得しているのは、まだ28歳と若く今後10年間レッドソックスの中心選手としての活躍が期待されるラファエル・デバース。
2023年に10年総額3億1,300万ドルで契約を延長し、三塁手として2024年シーズンは打率.272、28本塁打、83打点という成績を残しました。
若くして優れた打撃技術を持ち、左打者ながら対左投手にも強いバランスの取れた打撃が魅力。フェンウェイ・パークでの活躍に注目が集まります。
第14位:マニー・マチャド(パドレス) 3,181万8,182ドル(約47.7億円)
2019年にパドレスと結んだ10年総額3億5,000万ドルの大型契約で、14位の約48億円を手にするマニー・マチャド。
三塁手として2024年シーズンは打率.275、29本塁打、105打点を記録。
シルバースラッガー賞2回、ゴールドグラブ賞2回の受賞歴があり、32歳ながらも走攻守で高いレベルのパフォーマンスを継続的に発揮するマチャド。
2024年のナ・リーグ地区シリーズではドジャースの山本由伸から本塁打を放つなど、重要な場面で結果を残す勝負強さも光ります。
第12位タイ:ノーラン・アレナド(カージナルス) 3,250万ドル(約48.8億円)
三塁守備のスペシャリストとして知られるノーラン・アレナドが12位タイで約49億円。
2019年にロッキーズと8年総額2億6,000万ドルで契約し、2021年にカージナルスへトレードされました。
2024年シーズンは打率.272、16本塁打、71打点を記録。
全盛期ほどの打棒はないものの、守備面では11シーズン目にして10度目のゴールドグラブ賞の最終候補に残るなど、三塁手として高い評価を得ています。
シルバースラッガー賞5回に加え、通算ゴールドグラブ賞は10回とMLB歴代2位の受賞回数を誇る選手です。
第12位タイ:コーリー・シーガー(レンジャーズ) 3,250万ドル(約48.8億円)
ワールドシリーズMVPを2度獲得している勝負強さが魅力のコーリー・シーガーも12位タイで、年俸は約49億円。
2022年にレンジャーズと10年総額3億2,500万ドルの超大型契約を締結しています。
遊撃手として2023年にワールドシリーズMVPを獲得し、チームの初優勝に大きく貢献。
2024年シーズンは怪我の影響で123試合の出場となりましたが、打率.278、30本塁打、74打点と強打者としての実力は確か。
第11位:カルロス・コレア(ツインズ) 3,333万3,333ドル(約50億円)
第11位は、約50億円で2017年にアストロズでMVPを獲得した実力者カルロス・コレア。
2023年にツインズと6年総額2億ドルの契約を結んだものの、2025年シーズン途中にアストロズに復帰しています。
遊撃手として2024年シーズンは打率.310、14本塁打、54打点という成績。
怪我の影響で86試合の出場となりましたが数字は残しており、高い打撃技術と優れた守備力で存在感のある選手です。
第10位:フランシスコ・リンドーア(メッツ) 3,410万ドル(約51.2億円)
スイッチヒッターとして両打席から安定した成績を残す守備の名手、フランシスコ・リンドーアが10位で約51.2億円。
2022年にメッツと10年総額3億4,100万ドルの大型契約を結んでいます。
遊撃手として2024年シーズンは打率.273、33本塁打、91打点と好成績を残し、チームのリーダーとして活躍。
ゴールドグラブ賞やシルバースラッガー賞も複数回受賞している、MLBを代表する遊撃手の一人です。
第9位:アンソニー・レンドン(エンゼルス) 3,500万ドル(約52.5億円)
第9位はアンソニー・レンドンで、年俸は約53億円。
2020年にエンゼルスと7年総額2億4,500万ドルの契約を結びましたが、移籍後は怪我に悩まされ続け高額契約が裏目に出てしまった形となっています。
三塁手として2024年シーズンもたった57試合の出場、打率.218本塁打0本と期待外れもはなはだしい成績。
2019年にはナショナルズでワールドシリーズ制覇に貢献し、MVP級の活躍を見せましたが、エンゼルスでは期待されたパフォーマンスを発揮できていません。
健康状態が改善すれば復活の可能性はありますが、MLBの高額契約の中でもワーストクラスのコストパフォーマンスと言うほかありません。
第8位:マイク・トラウト(エンゼルス) 3,554万1,667ドル(約53.3億円)
第8位は、3度のMVP受賞歴を持ち2010年代を代表する選手として「MLB最高の選手」と評されてきたマイク・トラウトで約53億円。
大谷翔平の元同僚でもあり、2番・3番で組んだ強力クリーンナップは「トラウタニ」とも呼ばれ日本のファンにも馴染み深い選手。
しかし近年は怪我に苦しんでおり、2024年シーズンは29試合の出場にとどまったものの10本塁打を放ちました。
加齢に伴い成績がやや下降気味とはいえ、まだまだMLBトップクラスの打棒は健在。
人柄も非常に良いことで知られる、MLB史上に名を残す名選手です。
第7位:ゲリット・コール(ヤンキース) 3,600万ドル(約54億円)
2023年にアメリカンリーグのサイ・ヤング賞を獲得したヤンキースのエース、ゲリット・コールが7位で約54億円。
2020年に結んだ9年総額3億2,400万ドルの大型契約での活躍が期待されています。
2024年シーズンは8勝5敗、防御率3.41と怪我からの復帰シーズンとしてはまずまずの成績。
最速100mph超の速球と鋭いブレイキングボールでMLBトップクラスの投手ですが、2025年シーズンはトミー・ジョン手術により全休となってしまいました。
第6位:ブレイク・スネル(ドジャース) 3,640万ドル(約54.6億円)
サイ・ヤング賞を2回受賞(2018年レイズ、2023年パドレス)している実力派左腕、ブレイク・スネルが6位。
2024年オフにドジャースと5年総額1億8,200万ドルの契約を締結しており、年俸は約54.6億円。
2024年にはジャイアンツでノーヒットノーランを達成し、オフにドジャースと大型契約を結んだスネル。
最速160km/hを超えるストレートと大きなカーブを武器に三振を量産するスタイルでMLBトップクラスの実力がある反面、ケガが多くなかなかシーズン通して活躍できないのがネック。
その実力をフルに発揮すれば、ドジャースのワールドシリーズ連覇に大きく貢献することでしょう。
第5位:ジェイコブ・デグロム(レンジャーズ) 3,700万ドル(約55.5億円)
第5位は、MLB屈指のエースとして君臨してきたジェイコブ・デグロムで約55.5億円。
サイ・ヤング賞を2度受賞(2018年、2019年)し、防御率1点台〜2点台前半を何度も記録している圧倒的な実力の持ち主。
2024年シーズンは怪我に苦しみ、復帰後の数試合では素晴らしい投球を見せたものの限られた登板に留まりました。
100mph超の速球と制球力で対戦打者を圧倒する姿が、2025年シーズンに再び見られることを期待したいところです。
第4位:アーロン・ジャッジ(ヤンキース) 4,000万ドル(約60億円)
第4位で約60億円を手にするのがヤンキースの顔、アーロン・ジャッジです。
メジャーでもNo.1の呼び声高いスラッガーで、史上最高のプレイヤーに挙げる人も多数いるほど。
大谷とジャッジ、どちらがMLB一番の選手なのか?と議論になることもしばしば。
2022年にアメリカンリーグ新記録となる62本塁打を放ち、同年MVPを獲得。その活躍を受けて9年総額3億6,000万ドルの大型契約を締結しました。
2024年シーズンも打率.322、58本塁打、144打点と驚異的な成績を残し、チームのリーグ優勝に貢献。
2m、120kgを超える体躯から繰り出される圧倒的なパワーに加え、謙虚でリスペクトを忘れない人格も高く評価されています。
ヤンキース生え抜きのチームキャプテンとして、ワールドシリーズ制覇を目指します。
第3位:ザック・ウィーラー(フィリーズ) 4,200万ドル(約63億円)
第3位で年俸約63億円を獲得しているのが、安定感抜群の投球でフィリーズの先発ローテーションの柱となっているザック・ウィーラー。
右腕投手として2024年シーズンは16勝7敗、防御率2.57、224奪三振と素晴らしい成績を残し、ナショナルリーグのサイ・ヤング賞投票で2位にランクイン。
2024年オフに3年総額1億2,600万ドルの契約延長に合意しました。
多彩な変化球と制球力を誇るエースとして、チームのワールドシリーズ制覇を目指す上で向けた大きな戦力となっています。
第2位:フアン・ソト(メッツ) 5,100万ドル(約76.5億円)
MLB史上最高額となる15年総額7億6,500万ドルの契約でメッツに加入したフアン・ソトが2位で約77億円。
2024年オフにヤンキースからメッツへ移籍し、まだ26歳という若さながら、すでにMLBトップクラスの打者として君臨しています。
外野手として2024年シーズンはヤンキースで打率.288、41本塁打、109打点という素晴らしい成績を記録。
選球眼が良いためフォアボールも多く、出塁率が高く足も速い。まさに理想的な選手と言っていいでしょう。
ソトへ巨額を投じて大補強を行ったニューヨーク・メッツは、1986年以来のワールドシリーズ制覇を目指します。
若さと実力を兼ね備えたソトの今後の活躍にも注目が集まります。
第1位:大谷翔平(ドジャース) 7,000万ドル(約105億円)
そして栄えある第1位は、日本が誇る二刀流のスーパースター・大谷翔平。
2023年オフにドジャースと10年総額7億ドルという北米スポーツ界史上最高額の契約を結び、契約平均年俸(AAV)は7,000万ドル(約105億円)
2位に約3,000万ドルもの大差をつけています。
なお、第2位のソト選手が「大谷の契約を超えた」と報道されることがありますが、ソト選手は15年7億6,500万ドル、大谷選手は10年7億ドル。
年俸で言うと大谷選手の方が圧倒的に上です。
この契約の最大の特徴は、総額の97%にあたる6億8,000万ドルが契約期間終了後の2034年から10年間にわたって支払われる「後払い方式」。
それまでの年に受け取る金額は200万ドルに抑えられていますが、市場価値を示す平均年俸では圧倒的な7,000万ドル。MLBで最も価値のある選手であることを証明しています。
2024年シーズンは、指名打者(DH)として打率.310、54本塁打、59盗塁、130打点という圧倒的な成績を記録。
右肘のトミー・ジョン手術からの復帰途上だったため投手としての登板はなかったものの、守備につかない指名打者としてMLB史上初めてのシーズンMVPを獲得。
MLB史上初の「50-50(50本塁打50盗塁)」を達成し、チームのワールドシリーズ優勝に大きく貢献しました。
2025年シーズンからは投打二刀流として復帰予定で、完全復活した大谷選手のプレーに日本中、世界中のファンが期待を寄せています。
野球界を超えた経済効果も絶大で、すでにMLBナンバーワンの年俸を上回るほどの収益をドジャースにもたらしたとの試算も。
野球界のみならずスポーツ界を代表するスーパースターとして、その価値は計り知れません。
【2025年】メジャーリーグ年俸ランキングTOP30 一覧表
順位 | 選手名 | 所属チーム | ポジション | 年俸(日本円) | 年俸(ドル) |
---|---|---|---|---|---|
1 | 大谷翔平 | ドジャース | 投手/DH | 105億円 | 7,000万ドル |
2 | フアン・ソト | メッツ | 外野手 | 76億5,000万円 | 5,100万ドル |
3 | ザック・ウィーラー | フィリーズ | 投手 | 63億円 | 4,200万ドル |
4 | アーロン・ジャッジ | ヤンキース | 外野手 | 60億円 | 4,000万ドル |
5 | ジェイコブ・デグロム | レンジャーズ | 投手 | 55億5,000万円 | 3,700万ドル |
6 | ブレイク・スネル | ドジャース | 投手 | 54億6,000万円 | 3,640万ドル |
7 | ゲリット・コール | ヤンキース | 投手 | 54億円 | 3,600万ドル |
8 | マイク・トラウト | エンゼルス | 外野手 | 53億3,000万円 | 3,554万ドル |
9 | アンソニー・レンドン | エンゼルス | 内野手 | 52億5,000万円 | 3,500万ドル |
10 | フランシスコ・リンドーア | メッツ | 内野手 | 51億2,000万円 | 3,410万ドル |
11 | カルロス・コレア | ツインズ | 内野手 | 50億円 | 3,333万ドル |
12 | コーリー・シーガー | レンジャーズ | 内野手 | 48億8,000万円 | 3,250万ドル |
12 | ノーラン・アレナド | カージナルス | 内野手 | 48億8,000万円 | 3,250万ドル |
14 | マニー・マチャド | パドレス | 内野手 | 47億7,000万円 | 3,182万ドル |
15 | ラファエル・デバース | レッドソックス | 内野手 | 47億円 | 3,135万ドル |
16 | ムーキー・ベッツ | ドジャース | 内野手 | 45億6,000万円 | 3,042万ドル |
17 | ブラディミール・ゲレーロJr. | ブルージェイズ | 内野手 | 43億2,000万円 | 2,880万ドル |
18 | タイラー・グラスノー | ドジャース | 投手 | 41億円 | 2,731万ドル |
19 | トレイ・ターナー | フィリーズ | 内野手 | 41億円 | 2,727万ドル |
20 | マックス・フリード | ヤンキース | 投手 | 40億8,000万円 | 2,725万ドル |
21 | 山本由伸 | ドジャース | 投手 | 40億6,000万円 | 2,708万ドル |
22 | カルロス・ロドン | ヤンキース | 投手 | 40億5,000万円 | 2,700万ドル |
22 | フレディ・フリーマン | ドジャース | 内野手 | 40億5,000万円 | 2,700万ドル |
24 | クリスチャン・イエリッチ | ブルワーズ | 外野手 | 40億4,000万円 | 2,693万ドル |
25 | コディ・ベリンジャー | ヤンキース | 外野手 | 40億円 | 2,667万ドル |
26 | ボビー・ウィットJr. | ロイヤルズ | 内野手 | 39億4,000万円 | 2,625万ドル |
27 | クリス・ブライアント | ロッキーズ | 外野手 | 39億円 | 2,600万ドル |
27 | ウィリー・アダメス | ジャイアンツ | 内野手 | 39億円 | 2,600万ドル |
29 | ザンダー・ボガーツ | パドレス | 内野手 | 38億2,000万円 | 2,545万ドル |
30 | ブライス・ハーパー | フィリーズ | 内野手 | 38億1,000万円 | 2,538万ドル |
注記
- 1ドル=150円で計算
- 年俸は平均年俸(AAV: Average Annual Value)を基準としています
- 大谷翔平の実際の2025年支払額は200万ドル(3億円)ですが、AAVでは7,000万ドルとして計算
- 契約内容により実際の支払額と異なる場合があります
チーム別内訳(2名以上)
- ドジャース: 5名 (大谷翔平、スネル、ベッツ、グラスノー、山本由伸、フリーマン)
- ヤンキース: 3名 (ジャッジ、コール、フリード、ロドン、ベリンジャー)
- フィリーズ: 3名 (ウィーラー、ターナー、ハーパー)
- メッツ: 2名 (ソト、リンドーア)
- エンゼルス: 2名 (トラウト、レンドン)
- レンジャーズ: 2名 (デグロム、シーガー)
メジャーリーグ年俸ランキングTOP30 まとめ
日本の最高年俸はライデル・マルティネス選手の12億円で、メジャー30位の3分の1以下。
日本のチーム総年俸トップは福岡ソフトバンクホークスの約78億円で、MLBトップの大谷は1人でそれよりも遥かに高い年俸を稼ぎ出す。
NPBとの経済規模の違いは歴然です。
2025年シーズンは、これらのスーパースターたちがどのような活躍を見せるのか、そして投資に見合った結果を残せるのか、世界中の野球ファンが注目しています。
大谷翔平の二刀流復帰、山本由伸の2年目シーズンなど、高年俸を得ている日本人選手の活躍も楽しみですね。
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