旅行好きな日本人にとって、海外旅行はただの趣味を超えた情熱に近いもの。
新しい文化を体験し、未知の世界を探求することに喜びを見いだす日本人が多くいます。
今回は、そんな旅行熱心な日本人が最も訪れる国と地域のランキングを紹介。もちろん、出張による訪問も含みます。
(出典:キッズ外務省 日本政府観光局(JNTO)「各国・地域別日本人訪問者数(日本から各国・地域への到着者数)(2016年~2020年)」)
アジアからヨーロッパ、さらにはアメリカ大陸まで、多彩な魅力が満載です。
それぞれの目的地が持つ独自の文化、食、自然の景観が、日本人観光客を強く惹きつけています。
では、最も人気のある国・地域トップ10を見ていきましょう。
第10位 香港 660,883人
香港は、日本人にとって魅力的な海外旅行先の一つです。
活気ある都市の鼓動と、東西が見事に融合した文化は、訪れる者を刺激します。多くの日本人がこの独特な雰囲気を求めて、足を運んでいます。
日本から比較的近く、気軽に行ける点も香港の人気を支えています。
ショッピング、グルメ、観光名所と、短期間でも存分に楽しむことができる要素が満載です。香港の街角には、日本語が飛び交うことも少なくありません。
年々増え続ける日本人訪問者数は、香港の魅力が色褪せることなく、多くの人々を魅了し続けている証拠と言えるでしょう。
第9位 スペイン 677,659人
スペインは、その情熱的な文化と豊かな歴史により、日本人旅行者の心をつかむ魅惑の国。
日本から遥か離れた地でありながら、日本人訪問者数は年々増加し続けており、スペインの持つ独特な魅力に魅了されていることが伺えます。
アントニオ・ガウディの作品に代表される芸術的建造物や、フラメンコのリズムは、訪れる日本人に新たな感動を提供しています。
また、タパスやパエリアなどの地中海料理は、日本人の味覚にも合うため、食文化も大きな魅力の一つ。
季節を問わず、スペイン各地の美しいビーチや歴史的な都市を巡る日本人旅行者の姿が見られます。
彼らはスペインの日差しの下で、のんびりとした時間を過ごしながら、異文化体験を満喫しているのです。
第8位 フィリピン 682,788人
フィリピンはその美しい自然と温かいもてなしで知られ、多くの日本人旅行者にとって魅力的な目的地。
毎年増え続ける訪問者数は、フィリピンの人々との深い絆と相互理解を物語っています。
透明度抜群の海と白い砂浜、カラフルな珊瑚礁は、日本からのダイバーやビーチラバーを惹きつけて止みません。
フィリピン独自のエキゾチックな料理と、英語が通じる環境も、日本人にとっての大きな利点です。
日本の四季とは違う熱帯の気候を楽しむ日本人観光客は、フィリピンの日々を満喫しています。
自然の美しさだけでなく、温かな人々との交流が、彼らの心に深い印象を残しているのです。
第7位 シンガポール 884,308人
シンガポールへの足跡を残す日本人観光客の数は年々増加しています。
この小さな国は、清潔で安全、かつ高度な都市インフラが魅力の一つです。
ショッピングやグルメ、エンターテイメントの質の高さが、日本人の心を掴んで離しません。
多文化が共存する街角では、日本人観光客は独自の文化と歴史を持つシンガポールの多様性に触れることができます。
英語が公用語の一つであるため、コミュニケーションにおいてもほとんど障壁がありません。
また、シンガポールのチャンギ空港はアジアのハブ空港としても知られ、日本からのアクセスが非常に便利。
日本人にとってシンガポールは、海外旅行の入門として、またビジネスの場としても最適な地となっています。
第6位 ベトナム 951,962人
ベトナムへの日本人旅行者は年々増え続けており、その魅力は多岐にわたります。
古都ホイアンの幽玄な灯りから、ハロン湾の神秘的な景色まで、訪れる人々を魅了する要素が満載。
また、経済成長に伴い、都市部では現代的な魅力と歴史的な美しさが融合しています。
食文化も日本人にとっての大きな魅力です。
フォーやバインミーなどのストリートフードから、ベトナムの伝統料理まで、豊かな食の体験が旅の楽しみを一層深めています。
美味しさと安さのバランスが取れたベトナム料理は、日本人観光客にとって忘れがたい記憶となるでしょう。
日本との歴史的な繋がりも深く、観光だけでなくビジネスの面でも両国間の交流は活発です。
ベトナム訪問は、日本人にとって新しい発見と旧き良き繋がりを再確認する機会を提供しています。
第5位 タイ 1,806,438人
日本人にとってタイは、常夏の楽園としての魅力と文化的多様性で知られています。
バンコクの活気ある市場、チェンマイの静かな山々、プーケットの美しいビーチといった、多彩な観光地も特徴。
観光だけでなく、リラックスできるスパやマッサージも人気です。
タイ料理の辛さと香り高さは日本人の味覚を刺激し、ストリートフードから高級レストランまで、様々な食の楽しみがあります。
トムヤムクンやガパオライスなど、多くのタイ料理は日本人にとってお馴染みの味と言ってもいいほど。
親日国であるタイでは、言葉や文化の壁を感じることなく、温かなもてなしを受けることができます。
第4位 台湾 2,167,952人
日本人にとって、台湾はもっとも身近な旅行先のひとつとして人気を博しています。
その魅力は、台北の夜市や九份のレトロな街並みに代表される、独特の文化と歴史の融合にあります。
親日的な雰囲気も相まって、心地よい親しみを感じさせます。
食文化では、小籠包や牛肉麺など、台湾独特の味が日本人の舌を唸らせます。
屋台料理の豊富さは、食べ歩きを楽しむ日本人にとって大きな魅力の一つ。台湾茶の風味豊かな一杯も旅の楽しみです。
自然も台湾の魅力の一つ。
温泉地の多さや、緑豊かな山々、海岸線の美しさは訪れる人々を魅了します。
観光だけでなく、ビジネスの面でも日本と台湾は密接な関係にあり、多くの日本人が訪れています。
第3位 中国 2,676,334人
中国は、その古い歴史と豊かな文化で、日本人旅行者にとって魅力的な目的地のひとつ。
万里の長城や故宮など、世界に名だたる遺跡を訪れることは、多くの人にとっての憧れです。
また、上海や北京のような現代都市の躍動感は、訪れる者の心を掴んで離しません。
食文化の面では、点心や四川料理など、各地域の特色ある料理が日本人の味覚を刺激します。
地方ごとに異なる食材や調理法は、中国の多様性を感じさせるのに十分。
また、中国茶を始めとする伝統的な飲み物の風味も、旅の思い出に彩りを加えます。
ビジネスチャンスも日本人が中国を訪れる理由の一つです。
経済的な発展が著しい都市への出張は、今や日本企業にとって日常的な光景。
日中の交流は観光だけに留まらず、ビジネスの場でも広がりを見せています。
第2位 韓国 3,271,706人
韓国への日本人訪問者数は、年々増加傾向にあります。
韓流ブームの影響もあり、若者を中心に韓国文化に触れたいという欲求が高まっています。韓国ドラマや映画、スターたちの聖地巡礼も人気。
ソウルの明洞や弘大など、ショッピングや食事、カフェ巡りに最適なスポットがたくさん。
また、歴史を感じることができる伝統的な宮殿や、四季折々の美しい自然も魅力の一つ。
冬にはスキーやスパを楽しむために訪れる人も多く、韓国独特の魅力を堪能できます。
温泉地で有名な済州島も日本人にとっては魅力的なリゾート地です。
さらに、日本からのアクセスの良さも韓国旅行を後押ししています。
短時間で気軽に行けることから、週末旅行や短期滞在にも適しています。
日韓の文化交流は、今後も旅行業界において重要な位置を占めていくでしょう。
第1位 アメリカ 3,752,980人
アメリカは多様な魅力に満ちた国として、日本人旅行者の憧れの地です。
広大な土地には、ニューヨークの摩天楼からカリフォルニアのビーチリゾートまで、数え切れない観光地が点在しています。
アメリカの中でも特に人気なのはやはりハワイで、その数は約160万人(2019年調べ)。アメリカに訪問した日本人の4割以上を占めています。
もちろん、他にもエンターテイメントの都ラスベガスや、映画の世界を体験できるロサンゼルス、日本に比較的近いビーチリゾートとして知られるグアムやサイパン、そして自然とアウトドアの楽園、グランドキャニオンなど魅力的なスポットが満載。
これらの地は、アメリカならではの魅力を存分に味わうことができる場所です。
アメリカへのアクセスも年々便利になっており、日本人旅行者にとっての大きなメリットとなっています。
短期から長期まで、幅広いスタイルで楽しめるアメリカ旅行は、今後も多くの日本人にとって夢の旅行先であり続けるでしょう。
日本人訪問者数が多い国・地域ランキングTOP10の一覧
順位 | 空港名 | 旅行者数 |
---|---|---|
第1位 | アメリカ | 3,752,980 |
第2位 | 韓国 | 3,271,706 |
第3位 | 中国 | 2,676,334 |
第4位 | 台湾 | 2,167,952 |
第5位 | タイ | 1,806,438 |
第6位 | ベトナム | 951,962 |
第7位 | シンガポール | 884,308 |
第8位 | フィリピン | 682,788 |
第9位 | スペイン | 677,659 |
第10位 | 香港 | 660,883 |
(出典:キッズ外務省 日本政府観光局(JNTO)「各国・地域別日本人訪問者数(日本から各国・地域への到着者数)(2016年~2020年)」)