世界には、驚異的な毒を持つ生物が数多く存在し、その毒は人間にとって致命的な危険をもたらすことがあります。
この記事では、世界の猛毒生物ランキングTOP10を紹介。
彼らの毒はごくわずかでも命を奪うほど強力で、まさに自然界の驚異と言うべき存在。
猛毒を持つ生物には、ヘビやクモ、魚、カエルなどさまざまな種類があり、それぞれが独自の方法で獲物や敵を麻痺させたり、命を奪ったりします。
毒の成分や効果も多様で、神経系を破壊するものや血液を凝固させるものなど、その破壊力は計り知れません。
この記事では、猛毒として知られる青酸カリと比較してどの程度の毒性があるかを基準として紹介していきます。
第10位 インランドタイパン 400倍
インランドタイパンは、オーストラリアに生息する世界最強の毒蛇で、その毒は一度の噛みつきで100人以上を殺すほどの強力さ。
神経毒と血液毒を含む複合毒で、咬まれると数分以内に神経系や血液に甚大なダメージを与えます。
毒の強さは、青酸カリの400倍ほど。
この蛇は、通常人間を避ける性格を持っているため、自然界での遭遇は少ない。
ですがひとたび人間が咬まれると迅速な治療が必要で、適切な対処をしないと命に関わることも。
第9位 ヒョウモンダコ 500倍
ヒョウモンダコは、太平洋やインド洋の沿岸に生息する小型のタコで、非常に強力な神経毒「テトロドトキシン」を持っています。
この毒は、わずかな量でも人間にとって致命的であり、刺されると数分以内に呼吸困難や麻痺を引き起こします。体長は小さいながらもその毒性は驚異的であり、青酸カリと比較すると500倍の強さ。
特徴的な青い斑点模様が警告信号となっており、危険を感じると斑点が鮮やかに発光します。
しかし、その美しい見た目から触れてしまう人も多く、特にダイビングやシュノーケリング中に誤って接触しないよう気をつけねばなりません。
第8位 アンボイナガイ 830倍
昨晩はアンボイナガイに夕食の刺身をあげました。 pic.twitter.com/RMpBLFA6zK
— AntRoom 島田拓 (@AntRoom_taku) December 20, 2016
アンボイナガイは、インド太平洋に生息する美しい巻貝でありながら、驚異的な猛毒を持つ危険な生物。
その毒は「コノトキシン」と呼ばれ、神経系を麻痺させる効果があり、人間にとっても致命的です。
刺されると激しい痛みを伴い、呼吸困難や心停止を引き起こすことがあります。青酸カリの830倍もの毒性。
アンボイナガイは、鋭い毒針を使って獲物を仕留めますが、その美しい外見から誤って手に取る人も多く、観光客にとってはたいへん危険。
小さな巻貝にもかかわらず、その毒は非常に強力で、即座に治療が必要です。
第7位 カリフォルニアイモリ 1,000倍
カリフォルニアイモリ、可愛い pic.twitter.com/YZ45jSzCwK
— あ (@eyomo99) June 30, 2021
カリフォルニアイモリは、北米西部に生息する小さな両生類で、強力な神経毒「テトロドトキシン」を分泌します。
フグ毒としても知られるこの毒は、人間が摂取すると致命的。青酸カリの1,000倍の毒性があるとのこと。
イモリの体に含まれる毒は、捕食者に対する防御機構として機能しています。
カリフォルニアイモリは、見た目が可愛らしく無害に見えるため、誤って触れてしまうことがありますが、その皮膚には危険な毒が含まれているため、取り扱いには注意が必要。
ペットとして飼育されることもありますが、適切な知識と対策が求められます。
第6位 ハブクラゲ 1,250倍
ハブクラゲの綱引き。
餌(小魚)の引っ張りあい。さて🤔、勝利したのはどっち? pic.twitter.com/HxnS4k73EA— 鶴岡市立加茂水族館 (@JELLYFISHAQ) August 12, 2024
ハブクラゲは、猛毒を持つクラゲの一種で、特に沖縄や東南アジアの海域で見られます。
その触手には青酸カリの1,250倍に達する神経毒があり、刺されると激しい痛みとともに、呼吸困難や心停止を引き起こすこともあります。
海でのレジャー中に接触することが多く、特に注意が必要。
刺されるとすぐに治療が必要で、場合によっては命に関わることも。
特に透明な体をしているため、海中で発見が難しく、ダイバーや遊泳者にとって大きな脅威です。
第5位 カバキコマチグモ 2,000倍
今日は久々に20℃と過ごしやすい気温です。
車に乗ろうとすると、見たこと無いクモが🔎
国内で最強の毒グモのがこのカバキコマチグモで、咬まれると神経毒で強い痛みと腫れに苛まれるそうです。
色は「ザ・毒蜘蛛」。
日本中どこにでもいる在来種です。
見つけたら触らないようにしましょう! pic.twitter.com/ABvJ3jClZ3— 知床財団らうす (@ShiretokoNF_R) July 19, 2024
カバキコマチグモは、日本を含む東南アジアに生息する毒グモで、その毒性は非常に強力。青酸カリの2,000倍もの強さがあります。
咬まれると激しい痛みが走り、場合によっては全身に広がる毒が痙攣やショック状態を引き起こします。
このクモは、草むらや庭先など身近な場所に巣を作り、人間が誤って接触することもあるため注意が必要。
体長は比較的小さいものの、攻撃性があり、特に防御反応として咬むことが多いと報告されています。
第4位 モウドクフキヤガエル 2,000倍
モウドクフキヤガエルは、世界で最も毒性が強いカエルの一種。
小さな体ながら、その皮膚に分泌される毒は、ほんのわずかな量でも人間を死に至らしめるほど強力。
この毒は、神経系に作用し、呼吸困難や心停止を引き起こします。
モウドクフキヤガエルの鮮やかな体色は、捕食者への警告として機能しており、視覚的に「触れるな」というメッセージを発しています。
アマゾン熱帯雨林に生息し、原住民たちはこの毒を吹き矢に塗り、狩りに利用してきました。
第3位 ズグロモリモズ 5,000倍
毒の事をいろいろ調べているのですが、鳥にも毒を持っているものがいるんだなぁ。主にニューギニア島周辺に生息していると思われる。この鳥はズグロモリモズという毒鳥。毒を持った昆虫などを食べて体内に毒を持っているそうです。 pic.twitter.com/qSJUIemFmc
— まつぼっくりNEO (@NEO48123) February 23, 2023
ズグロモリモズは、ニューギニアに生息するスズメ目コウライウグイス科の鳥で、世界で初めて毒を持つ鳥として発見されました。
体長は約25cmで、黒と茶橙色の鮮やかな羽毛が特徴。
羽や筋肉にはヤドクガエルと同様のバトラコトキシンが含まれており、摂食するジョウカイモドキ科の甲虫が毒の由来とされています。
その毒は非常に強力で、羽1枚分で人間の致死量に達してしまうほど。
毒は寄生虫にも効果を発揮し、防御や生存に役立っています。
第2位 オーストラリアウンバチクラゲ 10,000倍
#もっと評価されるべき生き物
オーストラリアウンバチクラゲ…とにかく速くて毒強くてリーチが長いとかいうもう戦闘するために生まれたのかおまえみたいな生態してるのが好きだし、現地でこいつへの注意喚起用の標識があるのも好き pic.twitter.com/IaxiiTnMPX— まるばつ (@NoC_SQUARED) February 20, 2023
オーストラリアウンバチクラゲは、世界で最も危険な海洋生物の一つ。
このクラゲの触手にある毒は、神経系に作用し、人間に致命的な影響を及ぼすことがあります。
刺されると激痛を伴い、場合によっては数分で命を奪うことも。
このクラゲは、特にオーストラリアの沿岸でよく見られ、その透明な体は非常に見つけにくい。
そのため海水浴客にとって大きな脅威となっています。
触手は非常に長く、遠くからでも被害に遭う可能性があるため、泳ぐ際には十分な注意が必要。
第1位 マウイイワスナギンチャク 100,000倍
全く関係ないけど、なぜか毒の動画に最近はまり出してしまった・・・。マウイイワスナギンチャクだそうです。近く泳ぐだけで病院行きりなる生物界最強の毒の持ち主だそうです。 pic.twitter.com/LSoLSzFveC
— ハブマムシ (@KkWRMHBWey45363) September 6, 2023
マウイイワスナギンチャクは、世界でも最も毒性が強いイソギンチャクの一種。
小さく美しい外見を持つものの、その毒「パリトキシン」は非常に強力で、青酸カリの10万倍もの強さ。
刺されると激痛が走り、場合によっては命に関わることも。
このイソギンチャクの触手には刺胞があり、捕食や防御の際に毒を注入します。
海中でのダイビングやシュノーケリング中に誤って触れることがあり、海の危険生物として注意が必要。
世界の猛毒生物ランキングTOP10の一覧
順位 | 生物名 | 毒性(青酸カリ比) |
---|---|---|
第1位 | マウイイワスナギンチャク | 100,000倍 |
第2位 | オーストラリアウンバチクラゲ | 10,000倍 |
第3位 | ズグロモリモズ | 5,000倍 |
第4位 | モウドクフキヤガエル | 2,000倍 |
第5位 | カバキコマチグモ | 2,000倍 |
第6位 | ハブクラゲ | 1,250倍 |
第7位 | カリフォルニアイモリ | 1,000倍 |
第8位 | アンボイナガイ | 830倍 |
第9位 | ヒョウモンダコ | 500倍 |
第10位 | インランドタイパン | 400倍 |