マンガは、日本文化を代表するエンターテイメントの一つ。
その中には何十年にもわたって連載が続き、多くの巻数を誇る作品があります。
この記事では、巻数が多いマンガのランキングトップ20を紹介。
これらの作品は長い歴史を持つのみならず、今なお多くのファンに愛され続けている作品ばかり。
巻数が多いマンガは連載中に社会情勢や流行が変わる中で、マンガ自身も時代に合わせた変化を遂げることが少なくありません。
このランキングでは、何十年にもわたって連載されてきた人気作品や、驚異的な巻数で記録を打ち立てた作品に焦点を当てます。
- 第20位 あさりちゃん 全100巻
- 第19位 なみだ坂診療所 全102巻
- 第18位 パタリロ! 104巻(連載中)
- 第16位 解体屋ゲン 105巻(連載中)
- 第16位 名探偵コナン 105巻(連載中)
- 第15位 あぶさん 全107巻
- 第14位 静かなるドン 全108巻
- 第13位 ONE PIECE 109巻(連載中)
- 第12位 弐十手物語 全110巻
- 第11位 美味しんぼ 111巻(連載中)
- 第10位 浮浪雲 全112巻
- 第9位 釣りバカ日誌 114巻(連載中)
- 第8位 天牌 116巻(連載中)
- 第7位 鬼平犯科帳 122巻(連載中)
- 第6位 江戸前の旬 124巻(連載中)
- 第5位 はじめの一歩 140巻(連載中)
- 第4位 クッキングパパ 170巻(連載中)
- 第3位 ミナミの帝王 177巻(連載中)
- 第2位 こちら葛飾区亀有公園前派出所 全201巻
- 第1位 ゴルゴ13 213巻(連載中)
- 巻数が多いマンガランキングTOP20の一覧
第20位 あさりちゃん 全100巻
『あさりちゃん』は、1978年から2014年までの36年間にわたり連載された長寿マンガ。
姉妹のあさりとタタミを中心に、日常生活の中で繰り広げられるドタバタ劇が描かれています。
主に子供向けの作品として、多くの読者に親しまれました。
全100巻を数えるこの作品は、ギャグマンガとしては異例の長さ。
物語の面白さを引き立てているのが、無鉄砲なあさりと冷静なタタミの対象的な性格。
『あさりちゃん』は、家族や友人との絆、学校生活など、誰もが共感できるテーマが多く、世代を超えて愛され続けています。
第19位 なみだ坂診療所 全102巻
『なみだ坂診療所』は、医療をテーマにした人間ドラマが展開されるマンガで、2000年から2021年まで連載されました。
主人公の医師が小さな診療所を営みながら、患者一人一人と向き合い、病気や悩みに寄り添う姿が印象的。
このマンガは、医療現場のリアルな描写とともに、人間の心の葛藤や成長も丁寧に描かれています。
長期連載にもかかわらず、最新の医療事情にも触れており、時代に応じたテーマを取り入れ続けている点が作品の強み。
心温まるストーリーが、多くのファンを惹きつけています。
第18位 パタリロ! 104巻(連載中)
『パタリロ!』は、1978年に連載が開始され、現在も続く異例の長寿ギャグマンガ。
主人公のパタリロはマリネラ王国の国王であり、破天荒な性格と天才的な頭脳で物語をかき回します。
独特な世界観とシュールなギャグが最大の特徴。
この作品は、ギャグとシリアスが絶妙に交錯することで、予測不可能な展開が続きます。
時事ネタやパロディも多く、古くからのファンだけでなく新しい世代にも支持されています。
パタリロの個性的なキャラクターや、多彩な登場人物が織りなすユーモアあふれる物語は、時代を超えて愛され続けており、アニメ化や舞台化もされるなど、幅広いメディアで展開されています。
第16位 解体屋ゲン 105巻(連載中)
『解体屋ゲン』は、建築や解体業を題材にしたマンガで、2002年から連載が続く社会派作品です。
主人公のゲンが建設現場で活躍し、様々な困難に立ち向かう姿を描いています。技術者としてのプライドや仲間との絆が物語の軸。
この作品の魅力は、解体業という専門的な分野をリアルに描きつつ、人間ドラマを巧みに織り交ぜている点。
現場の過酷さや危険性、職人たちの情熱が読者の心を動かします。
また、現代の建設業界が抱える問題にも触れ、社会問題に対するメッセージ性も強い。
仕事に誇りを持つゲンの姿が、多くの共感を呼び、建設業の魅力を再発見させてくれます。
第16位 名探偵コナン 105巻(連載中)
『名探偵コナン』は、1994年から連載が続く大人気ミステリーマンガ。
主人公の江戸川コナンが、難解な事件を次々に解決していくスリリングなストーリーが展開され、巻数が100巻を超える大作となりました。
コナンが小学生の姿に変わるという設定や、数多くの個性的な登場人物が物語を彩り、読者を飽きさせません。
毎回異なる事件が登場するため、推理ファンやミステリー好きにも絶大な支持を得ています。
アニメや映画化もされ、国際的な人気を誇る『名探偵コナン』は、ミステリーマンガの金字塔と言えるでしょう。
第15位 あぶさん 全107巻
『あぶさん』は、1973年から2014年までの41年間連載された野球マンガで、全107巻あります。
主人公の景浦安武(あぶさん)は、プロ野球選手として長年活躍し、酒豪としても知られる独特なキャラクター。
物語は、彼のプロ野球人生をリアルに描いており、試合の緊張感やチームメイトとの絆が深く描写されています。
また、実在する選手やチームが登場することで、現実とフィクションが交錯する点が魅力の一つ。
野球ファンのみならず、多くの読者に愛され続けたこの作品は、スポーツマンガの傑作として、今もなお語り継がれています。
第14位 静かなるドン 全108巻
『静かなるドン』は、1989年から2012年まで連載されたマンガで、全108巻を誇る長寿作品。
主人公・近藤静也は、一見おとなしい下着デザイナーですが、実はヤクザ組織の三代目を継ぐという二重生活を送っています。
平凡な日常と裏社会の緊張感が交錯する独特なストーリー展開が読者を惹きつけ、ギャグとシリアスのバランスが絶妙。
静也が組織のトップとして成長していく姿は、ユーモラスでありながら感動的でもあります。
裏社会の厳しさと主人公の優しさが交わるこの作品は、独自の魅力を放っています。
第13位 ONE PIECE 109巻(連載中)
『ONE PIECE』は、1997年から連載が続く冒険ファンタジーマンガで、海賊のルフィとその仲間たちが「ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)」を探す壮大な物語。
100巻を超える長編であり、世界中で愛される作品です。
友情、冒険、夢という普遍的なテーマを軸に、壮大なスケールの物語が繰り広げられ、次々に登場する個性的なキャラクターたちが読者を引き込みます。
ルフィの信念と仲間への思いが感動を呼び、世代を超えて支持されています。
アニメや映画、ゲームなど多くのメディア展開がされ、国際的な人気を誇る『ONE PIECE』は、マンガ界の歴史に名を刻む作品。
まさに「国民的マンガ」と呼ぶにふさわしい、読者に夢と冒険の世界を届け続ける物語です。
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第12位 弐十手物語 全110巻
『弐十手物語』は、江戸時代を舞台にした時代劇マンガで、1978年から2003年までの約35年間連載されました。
全110巻を誇り、捕り物の世界をテーマにしながらも、深い人間ドラマが展開される長寿作品。
町奉行所の同心・若菜左内が江戸の市井で起こる様々な事件を解決していくストーリー。
捕り物や剣劇が見どころでありながら、左内が抱える苦悩や葛藤も丁寧に描かれています。
江戸時代の風情とリアルな人間模様が織りなすこの作品は、時代劇ファンやマンガファンの間で高く評価されています。
第11位 美味しんぼ 111巻(連載中)
『美味しんぼ』は、1983年から長期連載され、グルメマンガの金字塔として名高い作品。
主人公・山岡士郎が「究極のメニュー」を追求しながら、料理や食文化に関する知識を披露する展開が特徴です。
マンガを読んだことがなくても、究極vs至高の対決や海原雄山という名前、ちゃぶ台をひっくり返す様子、ラーメン三銃士などはどこかで見たことがあるのでは。
この作品の魅力は、料理を通して社会問題や家族の絆などを深く掘り下げる点です。
食材や調理法に対するこだわりが徹底しているのも特徴。
『美味しんぼ』は、料理や食文化に興味を持つ多くの読者に影響を与え、マンガを通じて食の大切さや奥深さを伝える作品として、今もなお愛されています。
第10位 浮浪雲 全112巻
『浮浪雲(はぐれぐも)』は、1973年から2017年までの約44年間連載された長編時代劇マンガで、全112巻を数える作品です。
主人公・浮浪雲は、江戸時代の品川宿で活躍する無頼漢であり、彼の自由奔放な生き様が描かれています。
江戸の下町の人情や風景が丁寧に描かれており、歴史とフィクションが絶妙に融合した「浮浪雲」。
浮浪雲の飄々とした態度とは裏腹に、人生や人間関係に対する深い洞察が込められています。
江戸の市井に生きる人々との交流や、時折見せる浮浪雲の哲学的な一面が、多くの読者の心に響きました。
第9位 釣りバカ日誌 114巻(連載中)
『釣りバカ日誌』は、1979年から連載が続く長寿作品で、全100巻以上にわたってサラリーマン・浜崎伝助(ハマちゃん)と、会社の社長・鈴木一之助(スーさん)が織り成す釣りをテーマにしたコメディマンガです。
釣りを通じて、二人の関係や仕事、人生の楽しさが描かれ、ユーモアたっぷりに展開されるストーリーが多くのファンを魅了しています。
ハマちゃんののんびりとした性格と、スーさんとのやり取りが見どころ。
『釣りバカ日誌』は、映画化やドラマ化もされ、広く愛される国民的作品となりました。
第8位 天牌 116巻(連載中)
『天牌』は、1999年から連載が続く麻雀マンガで、緊迫感あふれる対局シーンが特徴的な作品です。
物語は、主人公・麻雀の天才・沖本瞬が、さまざまな強敵と麻雀を通じて熱い戦いを繰り広げる内容。
心理戦や読み合いが重視され、全体を通して緊張感が絶えません。
対局シーンでは、緻密な戦略や独特の心理描写が展開され、麻雀の奥深さが際立ちます。
麻雀を知らない読者にも分かりやすい解説が加えられており、誰でも楽しめる構成になっています。
『天牌』は、麻雀のプロフェッショナルな世界をリアルに描き、麻雀ファンだけでなく、多くの読者に支持されています。
第7位 鬼平犯科帳 122巻(連載中)
『鬼平犯科帳』は、池波正太郎の小説を原作とした時代劇マンガ。
1983年から連載され、江戸時代を舞台にした捕り物と人情ドラマが特徴。
主人公・長谷川平蔵(鬼平)が、悪を取り締まる姿が描かれます。
物語は、平蔵とその部下たちが、犯罪者を捕らえるために奮闘する様子が中心ですが、それだけではなく、犯罪者の背景や人間の弱さにも焦点を当てた奥深い物語が展開されます。
江戸時代の風俗や価値観がリアルに描かれ、多くのファンに愛されている作品。
アニメ化やドラマ化もされるなど、幅広いメディアで楽しまれています。
第6位 江戸前の旬 124巻(連載中)
『江戸前の旬』は、1999年から連載が続く寿司職人の成長を描いたマンガで、全100巻を超える長編作品です。
主人公・柳葉旬が、江戸前寿司の職人として一人前になるまでの物語が中心。
旬の成長とともに、江戸前寿司の技術や歴史、職人の哲学が細かく描かれており、読者は寿司の奥深さに触れることができます。
寿司を通じて家族や仲間との絆も深く描かれ、感動的なエピソードも数多い。
食をテーマにしたマンガとして、そのリアリティと情感あふれる物語が多くの読者を魅了しており、寿司文化の伝承にも一役買っている作品です。
第5位 はじめの一歩 140巻(連載中)
『はじめの一歩』は、1989年から連載が続くボクシングマンガで、主人公・幕之内一歩がボクサーとして成長し、数々の試練を乗り越える物語。
全140巻を超えるこの長編は、スポーツマンガの名作として絶大な人気を誇ります。
一歩の純粋でまっすぐな性格と、ボクシングへの情熱が多くの読者を引き込み、試合シーンの迫力や熱いドラマが大きな魅力。
ライバルたちとの対戦や友情の描写も、作品に深みを与えています。
『はじめの一歩』はアニメ化や映画化もされ、ボクシングファンだけでなく、幅広い読者層に愛されている作品です。
第4位 クッキングパパ 170巻(連載中)
『クッキングパパ』は1985年から連載が続くグルメマンガで、主人公・荒岩一味が家庭料理を中心に様々なレシピを披露するストーリーです。
料理を通じた家族や同僚との絆、日常生活の温かさが描かれており、全170巻を超える長寿作品です。
一味は、見た目は強面ながらも料理が得意なサラリーマン。
読者の食欲をそそるのが、仕事や家庭の中で披露される美味しそうな料理の数々。
作中に登場する料理は、実際に作れるレシピとして多くの家庭で親しまれています。
『クッキングパパ』は、日常の中にある小さな幸せや食の楽しさを伝える作品として、幅広い層に支持されており、料理の魅力を存分に感じさせてくれます。
第3位 ミナミの帝王 177巻(連載中)
『ミナミの帝王』は、1992年から連載が続く金融マンガで、主人公・萬田銀次郎が大阪ミナミで金貸し業を営み、様々なトラブルを解決していく姿を描いています。
全170巻を超える長編作であり、社会派作品としても注目されています。
この作品の魅力は、金融業界の裏側をリアルに描きつつ、銀次郎の強い正義感と巧みな交渉術が物語を引き締めている点。
借金問題や裏社会との対立を通じて、人間関係の複雑さや人生の厳しさが描かれています。
『ミナミの帝王』は、金融業界の知識だけでなく、ビジネスや人生の教訓を含んだ物語。
銀次郎の豪快なキャラクターも、多くのファンに愛されています。
第2位 こちら葛飾区亀有公園前派出所 全201巻
『こちら葛飾区亀有公園前派出所』(こち亀)は、1976年から2016年まで連載され、全201巻に及ぶ国民的ギャグマンガ。
主人公・両津勘吉(両さん)が、下町の派出所で巻き起こすドタバタ劇が中心となり、社会風刺や時事ネタを絡めたユーモアが魅力です。
両さんの破天荒な性格と、派出所の仲間たちとの掛け合いが、世代を超えて愛され続けてきました。
長期連載の中で、日本の社会情勢や技術の進化を取り入れ、常に新鮮なネタで読者を楽しませたのも特徴的。
『こち亀』は、長編ギャグマンガの金字塔として、両さんの愛されキャラクターと共に今もなお多くの読者の心に残る作品です。
こちら葛飾区亀有公園前派出所 (全201巻) Kindle版
第1位 ゴルゴ13 213巻(連載中)
『ゴルゴ13』は1968年から連載が続く超長寿マンガで、主人公・デューク東郷が世界各地で狙撃のミッションを遂行するハードボイルド作品。
巻数は200巻を超え、マンガ界で最も長く続く作品として知られています。
プロフェッショナルな暗殺者であり、依頼を受ければどんな困難な任務も遂行するゴルゴ13ことデューク東郷。
無口でクールな彼の姿と、複雑な国際情勢を背景にしたスリリングな展開、リアルな銃器や作戦の描写も作品に深みを与えています。
長い連載を通じて、時代に合わせたテーマやストーリーが取り入れられ、常に新鮮さを保っているのも『ゴルゴ13』の特徴。
デューク東郷の孤高の生き様が、多くの読者を魅了し続けています。
巻数が多いマンガランキングTOP20の一覧
順位 | マンガ名 | 巻数 |
---|---|---|
第1位 | ゴルゴ13 | 213巻(連載中) |
第2位 | こちら葛飾区亀有公園前派出所 | 全201巻 |
第3位 | ミナミの帝王 | 177巻(連載中) |
第4位 | クッキングパパ | 170巻(連載中) |
第5位 | はじめの一歩 | 140巻(連載中) |
第6位 | 江戸前の旬 | 124巻(連載中) |
第7位 | 鬼平犯科帳 | 122巻(連載中) |
第8位 | 天牌 | 116巻(連載中) |
第9位 | 釣りバカ日誌 | 114巻(連載中) |
第10位 | 浮浪雲 | 全112巻 |
第11位 | 美味しんぼ | 111巻(連載中) |
第12位 | 弐十手物語 | 全110巻 |
第13位 | ONE PIECE | 109巻(連載中) |
第14位 | 静かなるドン | 全108巻 |
第15位 | あぶさん | 全107巻 |
第16位 | 名探偵コナン | 105巻(連載中) |
第16位 | 解体屋ゲン | 105巻(連載中) |
第18位 | パタリロ! | 104巻(連載中) |
第19位 | なみだ坂診療所 | 全102巻 |
第20位 | あさりちゃん | 全100巻 |
(参考:100巻以上刊行している漫画作品 – Wikipedia)
※2024年9月現在