都市によって危ないエリアがあったり、銃犯罪も絶えないアメリカ。
このアメリカには、特に犯罪発生率が高く治安の悪い都市がいくつか存在します。
この記事では、全米でもっとも危険な犯罪都市ランキングTOP10を紹介。
これらの都市では、暴力犯罪や殺人・強盗などが頻発し、市民の生活の脅威となっています。
犯罪が多発する都市は、多くの地域で貧困や失業率が高く、若者が犯罪に走りやすいのも大きな問題。
この記事では、それぞれの都市の特徴や、どのような犯罪が多発しているかについて詳しく解説。
全米の危険な都市を知ることで、旅行や移住の際の参考にしていただければ幸いです。
第10位 インディアナポリス(インディアナ州)
インディアナ州の州都インディアナポリスは、アメリカ中西部の文化と経済の中心地。
インディ500などのモータースポーツで世界的に知られており、多くの観光客が訪れる街です。
また、文化施設や博物館も充実しており、歴史的な背景を感じられる都市のひとつ。
経済的には製造業や物流業が盛んであり、インディアナポリスは多様な産業基盤を持っています。
都市部では開発が進み、生活環境も向上。
一方で、暴力犯罪や銃関連の事件が多発しており、特定の地域では特に治安が悪化。
警察による犯罪抑止活動が行われていますが、犯罪率の改善にはまだ課題が残されています。
第9位 アルバカーキ(ニューメキシコ州)
ニューメキシコ州最大の都市であるアルバカーキは、砂漠地帯に位置し、アメリカ南西部特有の文化や自然環境が豊かな街。
スペインの影響を受けた歴史的な建築や観光地が多く、特に熱気球フェスティバルが有名。
また、アメリカ西部の都市としては豊かな文化と伝統が根強く、アートや音楽も盛んです。
観光産業が経済の柱となっており、年間を通じて多くの観光客が訪れます。
一方でアルバカーキは犯罪率が高く、特に薬物関連の犯罪や暴力事件が多発。
治安の改善が大きな課題となっており、警察による取り締まりが強化されています。
第8位 ストックトン(カリフォルニア州)
ストックトンは、カリフォルニア州の中央に位置し、農業と交通の要所として発展してきた都市。
サクラメント川沿いに位置するため、港湾都市としての役割も果たしています。
歴史的にはゴールドラッシュの影響を受け、現在も多くの移民が暮らす多文化都市として知られています。
豊かな自然と共に、農業生産が地元経済の重要な柱となっています。
ストックトンは失業率が高く、銃犯罪や薬物取引が問題となっている都市でもある。
特に貧困層が多い地域での犯罪発生率が高く、治安改善が求められています。
第7位 クリーブランド(オハイオ州)
クリーブランドは、オハイオ州北部に位置しエリー湖に面した工業都市。
歴史的に製鉄業が発展し、アメリカ経済の中心の一つとして栄えてきました。ロックの殿堂もある音楽の街としても知られています。
MLBクリーブランド・ガーディアンズの本拠地。
近年は製造業が衰退しましたが、医療や教育分野で再生を目指し、クリニックや大学が地域経済を支えています。
文化施設も充実し、多くの観光客が訪れる都市。
しかし、失業率の高さが犯罪を誘発しており、特に強盗や暴力事件が増加。
貧困地域ではギャングの活動も活発で、治安維持が大きな課題となっています。
第6位 ミルウォーキー(ウィスコンシン州)
ウィスコンシン州最大の都市、ミルウォーキーは五大湖のミシガン湖畔に位置し、ビールの生産で有名な都市。
ビール文化の発展とともに、工業都市としても発展してきました。
MLBミルウォーキー・ブリュワーズの本拠地。
今日のミルウォーキーは、多文化が共存する活気ある都市で、スポーツやアート、音楽が盛ん。
夏には多くのフェスティバルが開催され、観光客を引き寄せる都市でもあります。
ミルウォーキーでは銃犯罪や暴力事件が多発しており、特に治安が悪い地域には近寄らないほうが賢明。
貧困層が多く、薬物犯罪も深刻な問題となっています。
第5位 カンザスシティ(ミズーリ州)
カンザスシティは、ミズーリ州とカンザス州にまたがる都市で、アメリカ中西部の交通と商業の拠点。
ジャズやバーベキュー文化で有名で、スポーツも盛んな街として知られています。MLBカンザスシティ・ロイヤルズの本拠地。
広大な敷地に豊かな公園や美術館が点在しており、文化的な魅力が多くあります。
カンザスシティのダウンタウンは近年再開発され、エンターテインメント施設も充実。
カンザスシティでは暴力犯罪が多く、特に銃による殺人事件や強盗が多発。
経済的不安や薬物取引が、特定地域の治安悪化に影響を与えています。
第4位 メンフィス(テネシー州)
テネシー州にあるメンフィスは、ミシシッピ川沿いの大都市であり、エルビス・プレスリーやブルース音楽の発祥地としても有名。
エルビス・プレスリーの邸宅「グレイスランド」やビールストリートは世界中の観光客を魅了します。
歴史的には、アメリカ南部の綿花取引の中心地として栄え、現在も物流の要所として重要な位置を占めています。
この地域の経済に大きく寄与しているのが、農業や製造業。
しかし、メンフィスでは、暴力犯罪や薬物関連の犯罪が増加しており、特に銃による犯罪が頻繁に発生。
ギャングの抗争も治安悪化の要因となっており、犯罪抑止が大きな課題です。
第3位 ボルチモア(メリーランド州)
メリーランド州にあるボルチモアは、東海岸最大の港湾都市の一つであり、アメリカ独立戦争の象徴ともいえる場所。
歴史的建造物が多く、アメリカ初の鉄道や国立水族館なども有名です。
MLBボルチモア・オリオールズの本拠地。
この都市は、医療・教育の拠点でもあり、特にジョンズ・ホプキンス大学は世界的に有名。
海沿いの風景や活気ある街並みも観光名所として魅力を持っています。
ボルチモアでは、殺人事件や薬物取引が大きな問題となっており、犯罪率は全米でも高水準。
ギャング活動も盛んで、特定の地域では暴力が日常的に発生しています。
第2位 デトロイト(ミシガン州)
デトロイトは、ミシガン州に位置し、「モーターシティ」として世界的に知られる自動車産業の中心地。
かつてはアメリカ経済の象徴的な都市で、フォード、GM、クライスラーなどの大手企業が発展を支えました。
MLBデトロイト・タイガースの本拠地。
しかし、近年は自動車産業の衰退により失業率が上昇し、経済的困難に直面しています。
それにもかかわらず、音楽や芸術の文化は依然として強く、モータウン・サウンドの発祥地としても有名。
デトロイトでは、経済的な問題が犯罪の増加を招いており、特に銃犯罪や強盗が多発。
特に市の中心部は治安が悪化しており、廃墟化している場所もあります。一方で周辺部には裕福な人々が住んでおり、治安が良いのが対照的。
第1位 セントルイス(ミズーリ州)
ミズーリ州に位置するセントルイスは、ミシシッピ川沿いに広がるアメリカ中西部の主要都市。
歴史的には貿易の中心地として栄え、ゲートウェイ・アーチが象徴する交通の要所でもあります。
文化的にも音楽やアートが豊かで、MLBセントルイス・カージナルスの本拠地。
セントルイスは、スポーツファンに愛される街であり、特に野球やホッケーの熱狂的なファンが多く存在します。
また、多くの公園や博物館があり、観光名所も多い。
一方で治安は悪化しており、殺人や強盗などの暴力犯罪が多発。
貧困層が多く、特定の地域では犯罪発生率が非常に高い。ギャングや薬物取引も治安の悪化要因となっています。
全米でもっとも治安の悪い犯罪都市ランキングTOP10の一覧
順位 | 都市名 |
---|---|
第1位 | セントルイス(ミズーリ州) |
第2位 | デトロイト(ミシガン州) |
第3位 | ボルチモア(メリーランド州) |
第4位 | メンフィス(テネシー州) |
第5位 | カンザスシティ(ミズーリ州) |
第6位 | ミルウォーキー(ウィスコンシン州) |
第7位 | クリーブランド(オハイオ州) |
第8位 | ストックトン(カリフォルニア州) |
第9位 | アルバカーキ(ニューメキシコ州) |
第10位 | インディアナポリス(インディアナ州) |
(出典:FBI — Crime in the U.S. 2019)