世界で母国語とする話者数が多い言語ランキングTOP10。日本語は何位にランクイン?

スペイン語

世界には数千もの言語が存在し、その中でも特に多くの人々に使用されている言語は、文化や経済、国際交流において重要な役割を果たしています。

この記事では、世界で最も母国語(第一言語)とする話者数が多い言語トップ10を紹介。

これらの言語は、国境を越え、世界中の人々をつなぐ重要なコミュニケーション手段となっています。


ランキングには、英語や中国語のように国際的に使われている言語だけでなく、インドやアフリカなどの多様な文化圏で話されている言語も含まれます。

このランキングを通じて、言語の広がりや影響力について理解を深め、グローバルな視点から言語の重要性を再認識できるかもしれません。

言語は単なるコミュニケーションツールではなく、文化やアイデンティティの象徴でもあるのですから。

第10位 ベトナム語 8,500万人

ベトナム語

ベトナム語はベトナムの公用語であり、約8,500万人の母語話者を持つ東南アジアでも重要な言語の一つです。

音調言語であり、6つの声調によって意味が変わるため、発音の習得には独特の難しさがあります。


漢字から派生した字喃(チュノム)という文字体系を使っていましたが、現在はラテン文字を基にしたクオックグーという表記法が採用されています。

これにより、文字の視覚的な理解はやや容易になりました。

第9位 粤語(広東語含む) 8,600万人

粤語(えつご)は、約8,600万人が使用している香港や広東省で話されている言語。

中国語の方言の一つでありながら、独自の発展を遂げ、特に音楽や映画などのエンターテイメント分野で広く知られています。


粤語は、他の中国語の方言と比べても複雑な発音体系を持っており、声調が9つに分かれるのが特徴。

これが、学習者にとって難しさを感じさせる要因の一つである一方で、表現力が豊かで、特に感情を込めやすいと言われています。

第8位 日本語 1億2,300万人

日本語

日本語は、日本国内で主に使用されており、1億2,300万人以上の人々が話す言語。

独特な文字体系を持ち、漢字、ひらがな、カタカナという3種類の文字が使われているため、読解力を高めるには幅広い学習が必要です。

世界で最も難しい言語のひとつとも言われます。


日本語の文法は、語順が柔軟であり、主語や目的語が省略されることが多いのが特徴。

また、敬語という丁寧さを示す特別な言葉遣いが存在し、社会的な関係性に基づいて使い分けられます。


近年、アニメや漫画、ゲームなどの日本文化の影響で、日本語を学ぶ外国人が増えています。

第7位 ロシア語 1億4,800万人

ロシア語

ロシア語は、約1億4,800万人が母語として話す言語で、旧ソビエト連邦の影響から広範囲にわたって使用されています。

キリル文字を使う点が特徴的で、スラブ語族に属しています。発音や文法が独特で、初学者にはかなり難解。


ロシア語は、科学や技術、文学の分野で非常に重要な役割を果たしており、特にロシア文学の名作は世界的に高く評価されています。

また、冷戦時代の影響で、政治や国際関係の文脈でも多用されてきました。

第6位 ポルトガル語 2億3,600万人

ポルトガル語

ポルトガル語は、約2億3,600万人の話者を持ち、世界で6番目に多く使われる言語です。

ブラジル、ポルトガル、モザンビークなど、5大陸にわたって話されており、特に多くの人口を抱えるブラジルでは国の公用語として圧倒的な存在。


ラテン語に由来し、音楽的なリズムが特徴で詩的な表現にも優れるポルトガル語。

ポルトガル語の文学や音楽は、ボサノヴァやファドなど世界的に広く知られ、多くの文化的影響を与えています。

第5位 ベンガル語 2億3,700万人

ベンガル語

ベンガル語は、約2億3,700万人が話す言語で、インドとバングラデシュの主要な公用語。

世界で5番目に多くの話者を持ち、その豊かな歴史と文化は、文学や芸術の分野でも高く評価されています。


インド・ヨーロッパ語族に属し、独特の文字体系を持つベンガル語は、発音や文法の複雑さが特徴。

特に詩的な表現が豊富で、ラビンドラナート・タゴールなどの著名な詩人がベンガル語文学の魅力を世界に広めました。

第4位 ヒンディー語 3億4,500万人

ヒンディー語

ヒンディー語は、約3億4,500人以上が話すインド最大の言語で、母語とする以外の人も含めると世界で3番目に多くの話者を誇ります。

インドの公用語の一つとして日常生活やビジネス、教育の場で広く使用されています。

デーヴァナーガリーという独特な文字体系を使って表記されるのも特徴。


ヒンディー語は、インドの豊かな文化と歴史を背景に発展しており、映画や音楽などのエンターテイメント分野でもその存在感は大きい。

特に、ボリウッド映画の台詞や歌詞は、世界中のファンに親しまれています。

インドの経済成長とともに、ヒンディー語の国際的な存在感も増しています。今後、さらに多くの人々がヒンディー語を学び、使用することでしょう。

第3位 英語 3億8,000万人

英語

英語は、約15億人が話す世界で最も広く使われる言語であり、国際共通語としての地位を確立しています。

ですが、意外にも母国語とする人の数は世界第3位に留まります。


英語圏以外でも、くの国で第二言語として教えられ、ビジネス、学術、外交の分野で圧倒的な影響力を持つ英語。

ゲルマン語とラテン語を起源に持ち、文法や発音が比較的シンプルなため、多くの人々に学びやすい言語。

特にインターネット上での使用率が非常に高く、世界中で日常的に使われています。


映画、音楽、文学などのポップカルチャーにおいても英語は支配的であり、世界中の人々が日常的に触れている言語といえるでしょう。

第2位 スペイン語 4億8,600万人

スペイン語

スペイン語は、約5億6,000万人が話す言語で、世界で2番目に多くの母語話者を持ちます。

主にスペインと中南米諸国で使用され、アメリカ合衆国でも急速に拡大している言語の一つ。


ラテン語に起源を持つスペイン語は、発音が比較的シンプルであり、多くの学習者にとって習得しやすい言語。

また、そのリズミカルで感情的な響きが特徴で、文学や音楽においてもその豊かな表現力が評価されています。


特に中南米の経済発展や文化的影響力の高まりとともに、スペイン語の国際的な存在感はさらに強まっています。

将来的には、ますます多くの場面でスペイン語が使われることでしょう。

第1位 中国語 9億4,100万人

中国語

中国語は、約13億人が話す世界最大の母語人口(9億4,100万人)を持つ言語。

特に標準語である「普通話(プートンファ)」が広く使用され、中国大陸だけでなく、台湾やシンガポールなどでも主要な言語として認識されています。


漢字という独特の文字体系を持ち、その表現は豊かで歴史的な背景を持っています。

中国語は音調によって意味が変わるため、発音には特別な注意が必要ですが、学び甲斐のある言語ともいえます。


中国の経済的な成長とともに、中国語の重要性も急速に高まっています。

ビジネスや文化交流の場で、中国語の使用が増えているため、国際的なコミュニケーションにおいても今後ますます重要な役割を果たす言語となるでしょう。

世界で母国語とする話者数が多い言語ランキングTOP10

順位 言語名 人数
第1位(金メダル)第1位 中国語 9億4,100万人
第2位(銀メダル)第2位 スペイン語 4億8,600万人
第3位(銅メダル)第3位 英語 3億8,000万人
第4位 ヒンディー語 3億4,500万人
第5位 ベンガル語 2億3,700万人
第6位 ポルトガル語 2億3,600万人
第7位 ロシア語 1億4,800万人
第8位 日本語 1億2,300万人
第9位 粤語(広東語含む) 8,600万人
第10位 ベトナム語 8,500万人

(出典:List of languages by total number of speakers – Wikipedia

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